腰痛、背中の痛み、首の痛み、手足の関節の痛み(肩、ひじ、手首、股、膝、足首の関節の痛み)を総称して関節の痛みといいます。

65歳以上の人口が28パーセントを超える超高齢化社会。

長引く関節の痛みに苦しむ患者さんが多くなるのもうなずけます。

長引く関節の痛みとは、痛みが発生してから3か月以上経過しても改善しないケースのことを言います。

3か月経過した関節の痛みの改善率は9割です。

現代医学において、原因が特定できる痛痛みを急性痛と定義されています。

反対に痛みの原因が特定できない関節の痛みは慢性痛といいます。

急性痛は消炎鎮痛剤の投与が有効です。

それに対し慢性痛は消炎鎮痛剤が効果がなく、運動療法が有効なのです。

私は長年慢性痛を根本改善することを仕事にしてまいりました。

私が考案した関節ニュートラル整体のテクニックは次の3種類の技術の応用発展形です。

1,カイロプラクティックの最も優れた技術であるモーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法)

2、理学療法の技術の集大成といえるPNF(固有受容性神経筋促通手技)

3、体のゆがみを整えることを目的とした筋力トレーニング

痛みの原因が関節包内であるか関節包外であるかを見極め適切に対応することができるようになりました。

関節の運動療法と筋肉や腱などの軟部組織の運動療法には自動運動と他動運動があります。

個のテクニックを駆使して関節の拘縮を改善することが大切です。

超高齢化社会において、どのような目的で運動療法を行うかという理念の確立が最も大切だといえるでしょう。

症状が自覚できる関節だけではなく全身の関節を検査して調整することの大切さはいくら強調しても足りません。

全身には約206個の骨から構成される約200個の関節があります。

正常であればそれぞれの関節に8方向に1ミリズレて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない機能が備わっています。

この機能の保守点検が関節ニュートラル整体です。

3か月以上経過しても改善しない関節の痛みはケガが原因ではなく、関節を覆う膜(神経、血管、靭帯、軟骨、筋膜、筋肉、腱など)の弾力の異常を改善することで回復するのです。

軟部組織が入れ替わるのは3か月。

骨が入れ替わるのは2年。

残念ながらこの期間を短縮することはできません。

言い換えるとケガ(組織の損傷)は経過日数で改善するものです。

十分に時間が経過していれば、関節の弾力を改善することで症状は確実に改善するのです。

もしそうでなければ何らかの病気が考えられますので、適切な病院を受診することをお勧めするのが及川治療院のルールなのです。

患者さんファーストの治療院ななのです。