9割の腰痛が回復しない原因は、関節の弾力の異常です。

全身には約206個の骨から構成される約200個の関節があります。

強風で曲げられてもほとんどおれることがない柳の木のように、力を受け流す機能が備わっていれば腰痛になることはないのです。

したがって全身の関節の弾力の異常の保守点検を確実に行うことで初めて、9割の腰痛を改善することができるのです。

脊椎は24個の骨で構成されています。

頭蓋骨の下にある頸椎は7個。 その下にある胸椎は12個。 一番下の腰椎は5個。

関節はそれぞれの左右にありますので合計で48個です。

それぞれの関節には自動運動を超えた遊びがあるために、台風であらゆる方向に曲がっても力をまともに受けることなく受け流す柳の木のような動きをしているので腰痛や首の痛み、背中の痛みが起きることはないのです。

あまり知られていませんが、このズレて戻る力こそ関節の痛みをを防いでいる大切な機能なのです。

江戸時代までのように平均寿命が30歳であった時代であれば、重症な関節炎(背骨や膝や股関節に多いです)で人工関節置換術以外に改善方法がない患者さんはほとんど存在しなかったのです。

ところが現在では3倍の90歳まで生きる方も珍しくなくなったのです。

ITが広まった現代社会は、比較、納得、購入の時代といえます。

昔と過去を比較する、、日本と日本以外の国を比較するといったことをして初めてわかる真実があるのです。

まず最初に腰椎の関節の弾力の異常とはどのような状態であるかをわかりやすく説明してみます。

腰の関節の運動は次の6方向に大別されます。

1、屈曲(45度)

2、伸展(45度)

3、左側屈(20度)

4、右側屈(20度)

5、左回旋(5度)

6、右回旋(5度)

自分の力で動く範囲を自動運動といいます。

関節の自動運動を超えた動きがたわみ運動と遊び運動です。

たわみ運動と遊び運動を合わせた範囲がいわゆる関節の弾力と呼びます。

しかしながら厳密には関節の遊び(関節の運動の限界から1ミリ戻って限界まで動く範囲)こそが関節の弾力なのです。

この運動は、骨と骨をつなぐ組織である靭帯の状態を検査することになるのです。

関節を安定させていいる組織である靭帯は、残念ながら再生しない組織です。

2回もトミージョン手術を受けた大谷選手が肘の靭帯を損傷したことで多くの皆様も靭帯のことを知ったことでしょう。

転倒による捻挫や骨折で腰の靭帯を損傷したとしても、日常生活に支障が起きない限り靭帯を再建する手術を受けることはありません。

手術が進化した現代では、椎間板ヘルニアを摘出する手術や肥厚した靭帯を削る手術は1週間以内の入院で済む時代になりました。

元ジャイアンツの有名選手であった吉村選手がひざの靭帯をほぼすべて損傷し、トミージョン手術の考案者であるジョーブ博士の手術を受け現役に復活し現在でも指導者として活躍しています。

靭帯を再建する手術において、肘の関節や、膝の関節の手術は完治率が高いのですが腰の関節は完治率がわずか20パーセントなのです。

したがって何よりも大切なことは回復までに最低3か月を要するケガを未然に予防するという事になります。

背中の関節を覆う膜は大別すると次の6層です。

1、皮膚及び皮下組織

2、筋膜

3、筋肉

4、神経と血管

5、椎間板と軟骨

6、靭帯

この中で痛みに敏感な膜とほぼ痛みを感じない膜があるのはあまり知られていません。

新型コロナの重傷化を防ぐ目的でワクチン接種を受けた方も多いと思いますのでそれを例に説明してみます。

筋肉注射を受けると、まず最初に皮膚に一番痛みを感じます。

注射針が中に入ると筋膜にも痛みを感じます。

ところが筋肉の中に入るとそれほど痛みを感じないのです。

さらに深く針を入れると骨膜には痛みを感じますが、骨の中はいたくはないのです。

このようにすべての組織の膜は延焼を防ぐ防火シャッターのように敏感に痛みを感じることで組織の中に異物が侵入することを防いでいるのです。

いつの間にか骨折という言葉があるように、骨は痛みを感じない組織なのです。

捻挫や骨折のように外力による損傷もありますが、体重で中から壊れるケースもあるので注意が必要です。

自分のことは自分でわかるという人がありますが、特に閉経後の女性や妊婦などはいつの間にか骨折が起きてしまうので正しい知識を持つ事が大切なのです。

女性の骨密度は20歳がピークでそれから平行性をたどり閉経後に少しづつ低下していくものです。

しかしながら若いうちに無理なダイエットや美白のために日光に当たらな過ぎても骨密度は最高値まで上がらないのです。

そのような女性が妊娠して背骨の圧迫骨折が5か所も起きたケースもありますので注意が必要です。

関節は次のような要素(病気)で弾力が失われます。。

1,外傷

2、炎症

3、悪性腫瘍

4、奇形

5、先天異常

などが関節の膜の不具合(弾力の異常)を引き起こします。

1、適切な運動

2、姿勢(ハイヒールからローヒールに変わったなど)

3、体重(妊娠して体重が増えすぎたなど)

4、感染

5、仕事

6、休養

などが関節被膜の不具合(関節の弾力の異常)を引き起こしますので予防の意識を持つ事が大切です。

全身には約206個の骨から構成される約200個の関節があります。

その一つ一つに8方向に1ミリズレて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない機能が備わっていれば関節が痛むことはありません。

この機能の保守点検が私が30年前に考案した関節ニュートラル整体です。

30年前は現在80歳の方も50歳だったのです。

必要に迫られて、60歳以上(特に75歳以上)の患者さんにも十分に対応できるように技術を進化させてきました。

私がこのような技術を開発し筋肉の拘縮を改善する健康器具で特許を取得できたのも、米国の大学で解剖実習をしたことも無駄ではなかったのです。

今まで本当に様々な試行錯誤を経験してまいりました。

思えばそのほとんどが無駄のように思われますが、一見何の働きもしていない関節の遊びが健康に重要な要素であるように、無駄ではないかもしれませんね。