仙腸関節炎や腰仙関節炎の90パーセントは改善できます。

仙腸関節は骨盤の中にある仙骨と腸骨から形成される関節です。

左右にそれぞれ2個ずつありますので合計4個の関節です。

この関節は全方向に靭帯で補強されていますので、ほとんど動くことはありません。

前後開脚や横開脚で180度度以上開く新体操の選手でも仙腸関節の動きは1度以下です。

上半身と下半身をつなぐ靭帯結合の関節が仙腸関節なのです。

人体にある筋肉の70パーセントは下半身にあります。

したがって関節を覆う膜がよほどの衝撃を受けない限り、仙腸関節炎になることはないわけなんですが?

詳しく問診をしてはっきりとした原因がない患者さんの多くは、海馬が形成される3歳未満までの転倒によるものではないかという仮説を立てています。。

また慢性的な腰痛を訴え来院された患者さんを詳しく検査してみて、明らかに仙腸関節炎とわかる患者さんが慢性腰痛の患者さんの半数おられます。

私が考案した関節ニュートラル整体は、症状がどこの関節であっても必ず全身の関節「約206個の骨から構成される約200個の関節があります」の弾力の検査と調整を行います。

腰痛、背中の痛み、首の痛み、四肢の関節の痛み(肩、ひじ、手、股、膝、足関節)のどの部位の痛みを訴えたとしても、必ず全身の関節の弾力の検査と調整を行うのが、関節ニュートラル整体・及川治療院のルールなのです。

股関節の前後屈、左右回旋、左右側屈は腰椎の関節の運動と連動します。

また股関節の動きを代償することでひざ関節の痛みを訴えることも珍しくわありません。

主訴が首の痛みであったとしても、環椎後頭関節や胸椎椎間関節の弾力の異常が原因であるケースも普通にあります。

またいわゆる五十肩で肩甲上腕関節(いわゆる肩関節のことを言います)の関節可動域が正常でないケースは、首の痛み、背中の痛み、腰痛を言った得るケースもごく普通にあります。

例えば僧帽筋の上部繊維は肩関節から頭部に付着しています。

同様に中部繊維は肩関節から胸椎に付着しています。

下部繊維は肩関節から腰部(腰椎と骨盤)に付着しているのです。

したがって筋肉の起始と停止の関係で肩関節のだんりょいくの異常があっても、頭頚部の痛み、胸部の痛み、腰痛などの症状を訴えるのです。

何が言いたいかというと、症状のいかんにかかわらず全身の関節の検査と調整を行うことが大切だという事です。

このような理由で全身の関節の弾力の検査と調整をした後で最後に仙腸関節を調整する方が全体の半数なのです。

残りの半数は腰仙関節炎ですので腰仙関節を最後に調整します。

エスキモー人は全体の90パーセントが腰椎分離すべり症だそうです。

私は日本人の半数が腰椎分離すべり症ではないかと仮説を立てています。。

これは臨床歴46年の私の仮説です。

したがって約半数の患者さんは仙腸関節の調整が非常に効果的で、残りの半数の患者さんは腰仙関節の調整が効果があるのです。

もちろん慢性腰痛に対する関節ニュートラル整体の有効率は95パーセントです。

したがって効果がない患者さんは、手術が必要な重症なケース(腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症など)かまたは先天異常や悪性腫瘍などが考えられます。

あくまでも患者さんの利益を第一に考えるのが及川治療院のルールなのです。