長引く腰痛とは、3か月以上経過しても改善しない状態の総称です。

1週間で改善する腰痛を筋膜炎(通称はギックリ腰と呼びます)といいます。

4週間で改善する腰痛は肉離れといいます。

12週間で改善する腰痛は、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離すべり症、腰部脊柱管狭窄症などの下肢にしびれや痛みを伴う重症な腰痛です。

回復までに要する時間は全体の80パーセントです。 糖尿病や高脂血症などの持病があり病気がコントロールされていない方は、それぞれの段階の腰痛で2倍の治癒期間を要するので注意が必要です。

このように下肢に痛みやしびれを伴う重症なケースの腰痛でも80パーセントが3か月で症状が改善するのです。

言い換えると急性期(症状が次第に悪化する時期)が1か月。 2か月目は亜急性期(急性期と慢性期の移行期)。 3か月目は慢性期になるのです。

下肢の痛みやしびれが酷い方でも消炎鎮痛剤が利く方が80パーセントですので何とか急性期を過ごすことができるのです。

患者さんの感想を聞くと、1か月で激痛が嘘のように消失するケースが80パーセントなのです。

したがって手術が必要がどうかを決断するのは1か月の猶予なのです。

私の臨床経験は45年を経過しました。

これまでに本当に様々な腰痛の患者さんを施術してまいりました。

この45年間で脊椎の手術は飛躍的に進化しました。

症状はひどいものの腰椎椎間板ヘルニアで飛び出している部分を内視鏡で除去する手術では、入院はわずか1週間で症状も劇的に改善されます。

さすがにゴルフやテニスを全力で楽し3か月はかかりますが、事務仕事などは1か月で復帰できるのです。

腰部脊柱管狭窄症においても、肥厚した靭帯を削ることを目的とした内視鏡の手術では、同様に症状も改善され1か月で仕事に復帰し3か月で完治するケースが大半です。

MRIの画像診断で内視鏡の手術で対応できないと確認できたケースや、1回目の手術で十分に改善されないケースは、手術時間が3時間かかる本格的な手術を受けることになるのです。

それでも改善しないケースは、手術時間が8時間を要する脊椎固定術という大手術になるのです。

このように手術においても3段階があることを十分に承知しておくことが大切です。

私が考案した関節ニュートラル整体は腰痛、背中の痛み、首の痛み、手足の関節の痛み(肩、ひじ、手、股、膝、足関節の痛み)の重傷化を予防改善することを目的に開発されたテクニックです。

残念ながら、手技療法とリハビリテーションの進化発展形といえる関節ニュートラル整体の技術を駆使しても改善できないレベルの関節の痛みもあります。

大切なことは重症化する前に未然に予防改善することではないでしょうか?

当たり前のことですが、疲れないためには疲れる前に休むことです。

座れるときは立たない。

寝れるときは座らない。

積極的に昼寝をする。

など疲労を未然に予防することが大切です。

大谷選手が、十分な睡眠をとり、不要な外出をしないことを見習うべきです。

私は朝晩の入念な腰痛肩こりケア体操と定期的な筋力トレーニング(自宅に設備があります)を習慣化しています。

やがて来る引退の時期を少しでも先延ばしするために常に予防を習慣化しているのです。

もちろん自分が育てた高弟に定期的なメンテナンスを受けていることは言うまでもありません。

長引く腰痛の原因は下肢帯(股関節、膝関節、足関節)の弾力の異常が原因であることも多いものです。

また頚肩腕症候群(いわゆる五十肩)による上肢帯(肩関節、ひじ関節、手関節)の弾力の異常が腰痛の原因であるケースも珍しくはないのです。

このような理由で、症状がどの部位であろうとも全身の関節の保守点検が必要不可欠なのです。