腰痛、背中の痛み、首の痛み、手足の関節の痛みを総称して関節の痛みといいます。
関節の痛みの95パーセントは命にかかわる状態ではありません。 これまで関節の痛みを予防改善する方法が研究されて来なかったのはこのような理由があるからかもしれません。
全身には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。そしてその一つ一つの関節には8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない機能があるのです。
具体的に背中の関節をを覆う7種類の膜を例に説明します。
1、皮膚および皮下組織。
2、筋膜。
3、筋肉。
4、神経と血管。
5、骨膜。
6、靱帯(骨と骨を連結する)や腱(骨と筋肉を連結する)。
7、椎間板。以上です。
このように関節を覆う膜はまるで漁網のように関節を補強しているのです。
台風に見舞われても折れない柳の木のように強さとしなやかさがあるのです。
我々のからだをケガやストレスから守っているこのような関節の遊びについてもっと知っていただければ、予防改善の大切さがご理解いただけるかと考えます。
閑話休題。
アベノミクスで法制化された国土強靭化計画という政策課題があります。
これは京都大学大学院教授の藤井聡先生(当時の内閣官房参与)が中心になって作成された政策です。
ご存知のように地震大国、自然災害大国である我が国日本。
過去2000年の歴史を振り返ると、関東大震災は約40年サイクルで起きています。
ところが大正時代から約90年以上関東大震災は起きていません。
東日本大震災、関東大震災、東南海地震が連動することは周知の事実です。
そして東日本大震災がGDP比の5パーセントの経済的損失であったのに対し、関東大震災や東南海地震では少なくともその6倍以上と予想されているのです。
バブル崩壊後の橋本政権から始まった緊縮財政によるデフレーションが20年以上続く日本経済。
アメリカの年次計画の筋書き通りに行われた構造改革や緊縮財政はGDP(国民総生産)を個の20年間全く成長させませんでした。
この間正しい政策が実行されていればGDPは1000兆円に到達し、大卒の初任給は50万円になっていた可能性が高いのです。
このたびの総選挙で橋本、小泉政権から連綿と続いた緊縮派に対し、久々に反緊縮派の
岸田総裁が誕生しました。
継続的に財政出動をすることでわが日本国は再び経済大国になりうるのです。
一日も早く本来あるべきGDP900兆円のレベルになり所得倍増となることが大切です。
その大きな理由の一つは、大規模災害で失われた経済的損失の割合を最小限にする必要があるからです。
500兆円のGDP(国民総生産)が400兆円失われると回復できない可能性が多大です。
反対に900兆円のGDP が同様に400兆円失われた―ケースでは回復が十分に可能になるのです。
人間の体も同様なのです。
生涯現役を望むなら、普段から筋肉をつけたり、柔軟性を維持することが大切なのです。
健康の大切さがわかるのは、生活が困るレベルにまで体調が悪化したときです。
誰でもいつかはそのような経験をするものです。
もちろん回復が可能なダメージであれば問題はありません。
しかしながら、毎日歯を磨いて虫歯を予防するように、関節のケアーも習慣化したいものです。