牛久整体 腰痛

腰痛、背中の痛み、首の痛み、手足の関節の痛みを総称して関節の痛みといいます。 

以下、老人性変形性関節症や老人性変形性関節炎を関節の痛みと呼ぶことにします。

患部の捻挫や骨折以外の関節の痛みの原因は、痛みを感じる関節にあるとは限りません。 実は下肢後面の筋肉の拘縮にあるのです。 具体的に説明します。

両膝をぴったりと閉じて前屈してみましょう。 

手のひらがぴったりと床につかないとしても、指先が床につけば合格です。

脛の骨を上部、中部、下部と3等分すると下肢後面の筋肉の拘縮の程度がわかります。

もちろん前屈の程度がひどいのは指先が上部、中部で止まっているケースです。 前屈の動作は体重が踵に移動します。したがって。このようなケースは太ももの裏の筋肉(座骨下腿筋⁼ハムストリングス)の拘縮がひどいのに加え、アキレス腱が硬いケースが大半です。

言い換えるとつま先立ち(50度)は十分にできるのに対して、つま先上げ(20度)が十分でないという事です。

指先が床につかない方は、日常生活で過剰に膝をや腰や背中を曲げすぎているのです。

最も厄介なことは、下肢後面の筋肉が硬いとしても、直ちに腰痛やひざ痛に代表される関節の痛みが起こるわけではないという事実です。

つまり長い年月をかけて関節の経年劣化が起きるという事です。

膝の痛みを自覚して整形外科でレントゲン検査を受けても、初期の内はひざ関節自体の変形は確認できません。 しかしながら45歳以上になるといつの間にか関節面の変形が認められるようになるのです。

国際統計によると変形性関節炎は45歳未満ではわずかに2パーセント。ところが45歳以上になるとなんと15倍の30パーセントになるのです。

また女性は男性の3倍であることから、閉経後に起きるホルモンバランスの変化も変形性関節炎のきっかけになっていることは間違いありません。

しかしながら男性にも変形性関節炎がいるというのは、先天的要素に加え、後天的要素もあると考えるのが妥当ではないでしょうか。

私の臨床経験は43年です。 これまですべての患者さんの全身の関節を8方向に曲げることを繰り返してきました。

運動の段階は次の3段階です。

1、自動運動(自分の力で動く範囲)

2、たわみ運動(体重をかけて動く範囲)。

3、遊び運動(限界から1ミリ手前の範囲)。

このうち2と3の運動範囲をいわゆる関節の弾力といいます。

私は約206個の骨から構成される、約200個の関節の8方向の弾力を検査して回復させる技術を確立しました。

言い換えると、骨をわずかにずらすことで、いわゆる関節を覆う膜(皮膚、血管、神経、筋肉、腱、靭帯、軟骨など)の弾力を整える技術です。

骨折や捻挫は度の関節にも起こりえます。 そして不幸にも可動域が改善していないケースもあります。

そのようなケースでもほぼ例外なく改善できる技術が、私が考案した関節ニュートラル整体です。

そんな中でセラピストが拘縮の改善に苦労するのがハムストリングスとアキレスけんの拘縮の改善なのです。

63歳になった現在でも現役の私は、かなうことなら少なくとも80歳まで現役でいたいと願っています。

そのために運動(主に筋トレとストレッチ)と栄養、精神が健康であるように毎日自己管理しています。

そんな私が考案し2020年に特許出願した健康器具があります。

この健康器具をさらに進化させ、一般のご家庭でもご購入いただけるようなものを開発中です。

よほど重症なケースでない限り器具がなくても自重でのエクササイズでも効果はあります。

また熟練すればマニュアルで負荷をかけても効果は引き出せます。

しかしながら他人にやる場合は、講義を受けることが重要です。

すべての健康器具の特許出願が完了し次第、リモートでのセミナーやユーチューブ動画の公開を予定しています。

基本的に可動域の検査と全身の関節の調整およびリハビリの後に(厳密には途中や前にやるケースもあります)この健康器具を用いるとより一層効果があります。

閑話休題。

ストレッチをしても伸びる筋肉はありません。

あくまでも少し縮んで元の長さに戻るだけなのです。 鳥や、豚、牛、魚などを加熱しても伸ばしたら切れるのはわかります。

柔軟性がある方は、骨の長さに対して、筋肉や腱が少し長いという事なのです。 あくまでも筋肉の長さは人それぞれでしかも左右が非対称なケースもままあります。

そして筋力トレーニングは軽い負荷でも、重い負荷でもともに効果はあるのです。

この運動はとても簡単でほんの少しレクチャーを受ければどなたでもできるようになります。

次回はそんな中で簡単に覚えられない患者さんに共通した思い違いを分かりやすくご説明させていただきます。