9割の関節の痛みは確実に改善できます。
その理由は、9割の関節の痛みは単なる関節炎だからです。
反対にリュウマチ性関節炎、感染性関節炎、化膿性関節炎などのように原因が特定できる関節炎は化学療法が効果があります。
したがって有効率が90パーセントを超えている理由は、効果があるケースのみに対応しているからにほかなりません。
先日30年前に3か所の圧迫骨折のために、3か月入院した経験のある患者さん(85歳女性)が来院されました。
3回ほど施術して期待以上の効果がなかったために、脊椎の手術の専門医(坂根Mクリニック、坂根正孝先生)をご紹介させていただきました。
レントゲン検査で合計5か所の圧迫骨折がある事が判明しました。
したがって今回6か月続いている腰痛と右下肢痛は新たに起こった2か所の圧迫骨折が原因か、もしかするとレントゲンでは見つからない骨にひび割れがある可能性があるのです。
坂根先生は筑波大学病院の准教授であり、ラグビー日本代表のチームドクターでもありとても信頼できる先生です。
今後月曜日のみ診察や手術をしているつくば学園病院で精密検査をすることになりました。
10年ほど前から、圧迫骨折に対するステントを用いての骨セメントを手術も適応であればできるようになりました。
したがってつぶれた骨の形状がほぼ元通りになるケースもあるのです。
もちろん骨折の原因が骨粗しょう症であるケースが大半ですので、骨密度の改善に最も効果がある注射療法(自分で腹部に注射します)を2年間継続し、その後その状態を維持するために投薬をすることが必要になるのです。
90歳まで生きることが珍しくなくなった現在の超高齢化社会。
この85歳の女性のように、適切に施術しても思うような効果が得られないケースも5パーセント(20名に1人)はある事を肝に銘じなくてはなりません。
あくまでも患者さんの利益を第一に考えて、誠心誠意の対応をするのが及川治療院のルールです。
大半のケースは私が考案した関節ニュートラル整体のケアシステムで確実に改善できるのです。
それだからこそ症状が改善しないか、あるいは反応するものの持続性がないなどのケースは何らかの病気があると思われるので常に警戒しているのです。
全身には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。
正常で痛みのない健康な状態であれば、それぞれの関節に8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない機能が存在します。
背骨には6層の膜があります。
体の外から順にご説明します。
1、皮膚および皮下組織。
2、筋膜。
3、筋肉。
4、神経と血管。
5、椎間板や軟骨。
6、靱帯。
などです。
関節を覆う膜には、収縮(伸びたり縮んだり)する機能がある膜(筋肉や腱など)と収縮しない膜(靭帯など)があります。
私が考案した関節ニュートラル整体は、関節の自動運動と他動運動に加え、筋肉や腱に加え皮膚の自動運動と他動運動がありあらゆるケースに確実に対応できます。
他の治療法ではとても回復に導けないケースでも、まるでもつれた糸を元通りにほどくように改善できるのです。
関節の痛みの原因の大半は、関節を覆う膜の不具合です。
関節を覆う膜の不具合のほとんどのケースは、改善可能な単純性関節炎なのです。
138万人の方がお亡くなりになる現在の日本。 その内訳は、
毎年38万人が悪性腫瘍(ガンのことです)。
20万人が心臓病。
12万人が肺炎。
10万人が脳梗塞です。
しかも毎年100万人がお亡くなりになる世代は80代。
このように数字で考えることで、いたずらに恐れることはなくなるのです。
何時の時代も患者さんの願いは症状(痛みやしびれなど)が改善する事です。
手術をしてガンが小さくなったとしても死期を早めたり臓器を失うことで生活の質が下がるのは避けなければなりません。
その反対側で、たとえ回復までに1年かかったとしても症状が改善するのであれば手術を受けることも意味ある選択なのです。