腰痛を完治させるためには全身の関節の検査と調整が必要不可欠です。

そして少なくとも初診時には全身の関節の自動運動と他動運動の検査と調整をするべきなのです。

これからその理由をなるべく専門用語を使わないようにわかり易く解説してみます。

全身には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。

206個の骨のうち106個は上肢帯の中の手首と下肢帯の中の足首の関節です。

手足の指はそれぞれ19個。 手根骨はそれぞれ8個、足根骨はそれぞれ7個ですので合計が106個なのです。

残りの大多数は脊柱(背骨と骨盤を構成する骨)にあります。

背骨は24個。 骨盤の中の骨は腸骨(寛骨、恥骨、座骨)がそれぞれ3個で合計6個。仙骨が5個。尾骨が3から5個でほとんどが4個。

つまりこれら39個となるわけです。

脊椎の上にある頭部の骨は15種23個。

したがってこれらの合計は62個となるのです。

脊椎を守る胸郭の骨は肋骨がそれぞれ12対ですので合計24個。

すなわちこれらの合計で手首足首以外の100個の骨のうち86個が脊柱と胸郭にあるのです。

ちなみに残りは肩甲骨、鎖骨、胸骨、上腕骨、橈骨、尺骨、大腿骨、脛骨腓骨、膝蓋骨となります。

先ほど尾骨の数は3から5個で最も多いのが4個と書きました。

ちなみに腰の数は80パーセントが5個。 15パーセントが6個。5パーセントが4個が正確な表現です。

つまり仙骨の腰椎化の方は一つ多く、腰椎の仙骨化の方は数がひとつ少ないという事になるのです。

もちろん成人すると仙骨や尾骨は一つの骨になりますが腰の数が多い方は腰痛になりやすく少ない方はなりにくいのです。

ところで皆さんの頭がい骨は卵のように球体ですか?

現実問題としてそのような方はほとんどいませんね。

つまりほかの骨も左右は不揃いなのが普通なのです。

206個の骨は不揃いな部材が総もちで支えあっているのです。

残念ながら解剖学の本に出てくるような、理想の方になることは無理なのです。

しかしながら柳の木のようにしなやかな体になることは不可能ではないのです。

繰り返しになりますが、そのためには全身の関節の検査と調整が欠かせないのです。

スクラッチテストといって手を後ろに回して肩甲骨をひっかくことができれば肩関節の可動域は正常です。

ところが80パーセントの方は右を上に組むのはやりやすく、その反対はやりにくいのです。

同じように前後開脚は右足前の開脚がやりやすく、左足前の開脚はやりにくいのです。

何が言いたいかというと、関節を覆う膜の中で最も大きな筋肉においても左右が少し不揃いなのが普通なのです。

ちなみに御餅は伸びますが筋肉は全く伸びません。 空を飛ぶ鴨肉や、刺身を伸ばしてみると断裂するのがわかります。

したがって筋肉も本来の長さ以上に伸びないのです。

ヨガやストレッチをやりすぎて筋肉が断裂したケースもありますのでくれぐれも注意しましょう。

私が考案した関節ニュートラル整体は全身の関節の可動域の検査と調整です。

言い換えると、全身にある約206個の骨から構成される約200個の関節の8方向の遊びの保守点検なのです。

症状が腰痛であってもその上の胸椎や頸椎の関節可動域を検査する必要があるのです。

また腰椎の下にある、腰仙関節や仙腸関節に腰痛の原因がある方も多いのです。

それだけではなく股関節の関節の弾力異常も珍しくはないのです。

骨髄炎になって手術を受けて、足関節の関節可動域が正常でないために腰痛になるケースもあるのです。

大切な事なのでもう一度繰り返します。

腰痛という症状を治すためには、全身の関節の弾力を正常に改善することが最善な方法なのです。