腰痛を大別すると、下記の3種類のタイプが考えられます。
1、仙腸関節炎
2、腰仙関節炎
3,1,2、以外の原因で起こる関節炎(具体的には股関節の不具合をかばって起きるタイプ。 アキレス腱の拘縮をかばって起きるタイプなどです)
これらの腰痛の大半は私が考案した「関節ニュートラル整体」で改善可能な単純性関節炎なのでご安心ください。
一般に考えられているように関節を整えるという事は形を変えたり(曲がりを治す)することではありません。
あくまでも関節を覆う膜の弾力を正常な状態に近づけることができれば「痛み」や「動きずらさ」は予防改善できるという事なのです。
脳の延長である中枢神経である脊髄を守っている背骨の関節(脊椎椎間関節)は、動く柔らかさと支える強さを備えています。
それを可能にしているのは次の関節被膜が正常に機能しているからです。
1、皮膚及び皮下組織
2、筋膜
3、筋肉
4、神経と血管
5、椎間板と軟骨
6、靭帯
この中で伸びるのは皮膚だけです。
この関節被膜を整えるのはどのようにすするのが最適なのでしょうか?
簡単に言うとラジオ体操の体重移動の順番です。
ちなみに世界の95パーセントは右利きです。
左利きの方も右手を使って食事をして、左手を使ってお尻をふくと言うルールを決めることで「感染症」を予防しているのです。
このような理由でたとえ左利きであっても右利きとして生活しているのです。
人間の骨格のゆがみを観察してみると一定の法則でねじれていることに気づきます。
そして95パーセントを占める右利きの方はその歪みを整えるかのような順番で調整し、残りの左利きを貫いている方はその反対の順番で関節を構成している骨を動かすことで確実に関節の痛みが改善できるのです。
要約すると、曲がりやすいほうに骨を動かしてから曲がりにくいほうに骨を動かしているのです。
そうすることで関節被膜の弾力が無理なく正常に整うのです。
四肢の関節を調整してから、脊椎椎間関節を調整し、最後に腰仙関節または仙腸関節の調整で終了するのです。
ごくまれに腰仙関節と仙腸関節の可動性があらゆる方向に更新しているケースがあります。
その場合は脊椎椎間関節の調整で終了するという事です。
この様に関節を動かす順番を守ることで腰痛の原因である関節被膜の弾力異常を安全確実に整えることができるのです。
順番に詳しく解説してみます。
1の仙腸関節炎は骨盤の中にあり、腸骨と仙骨で構成される関節です。 仙腸関節は下半身の運動の軸となる関節です。
最も多い原因は幼児期の転倒による尻餅。
そして足関節の捻挫などで仙腸関節に衝撃が加わることでこともあります。
その場で痛みが出た場合はそれが原因であることを意識できます。
問題になるのは捻挫や骨折そして打撲などをかばって数年後にいつの間にか腰痛になるケースです。
この場合は丁寧な問診をしたとしても腰痛に悩むご本人が意識できることはありません。
2、の腰仙関節炎についても仙腸関節炎と同様に捻挫や、骨折、交通事故による外傷などで、衝撃を受けたその場で腰痛を自覚したケース以外は原因を解明することはできません。
ところで皆さんは腰椎の数をご存じでしょうか?
正確な答えは80パーセントが5個。 15パーセントが6個。 5パーセントが4個です。
幼児期は腰椎の下部にある仙骨が5個に分かれています。
成長が終わると、仙骨は1個の骨になります。 その際に第一仙椎が腰椎化するケースが腰椎が6個あるケースです。
6個の方は腰痛になりやすいために、レントゲン検査を受けることになりそこで初めて小奇形があることが診断されます。
反対に4個の腰椎の方は腰痛になりにくいので検査を受けることが少なく人間ドックなどで偶然見つかるケースが大半です。
ちなみにゴリラの腰椎は4個です。
このように腰痛、背中の痛み、首の痛み、四肢の関節の痛みに代表されるいわゆる関節の痛みの原因は次のパターンに大別されます。
1、外傷
2、炎症
3、悪性腫瘍
4、奇形
5、先天異常
1,の外傷の中で、体重のかかり具合により中から壊れるケースもあるという事なのです。
前屈が十分にできない方は10年で腰椎椎間板ヘルニアになります。
そして15年で腰部脊柱管狭窄症になることが統計データから確認されています。
したがって、症状が出ている腰椎だけではなく全身の関節の柔軟性及び支持性を検査して改善することが何よりも大切なのです。
抜歯以外の選択肢がない状態の歯の健康が、簡単に回復することはありません。
何よりも大切なことは、毎日の歯磨きや食事や適切な運動などを習慣化して全身の健康状態に気を配ることです。
背骨や四肢の関節の健康維持も全く同じことが言えます。
残念ながら腰痛にならないためには、運動、栄養、精神のバランスを保つ努力を継続する以外にうまい方法はありません。
そのためには全身の関節の保守点検システムである「関節ニュートラル整体」を定期的に受けることをお勧めします。
メジャーリーグで44歳まで現役で活躍したイチロー選手の現在を取材した「情熱大陸」のユーチューブ動画をご覧ください。
現役時代以上に、初動負荷マシーンで動的ストレッチを行っているそうです。。
ところが、あれほど体のコンディション維持に気を配り生活しているイチロー選手であっても現役引退後は毎年ケガをしているそうです。
現役時代は野球を休むほどのケガは一度もなかったイチロー選手でもそうなのです。
もっとも、全力でボールを打ったり投げたりしなければケガをすることはないのです。
どんなに体の手入れや健康に気を配ったとしてもやはり限界はあるのです。
大切なことは限界を知り、無駄な浪費を慎むことではないでしょうか。
私自身40代の前半までに行っていた筋力トレーニングの影響で左のハムストリングスの断裂と、左肩の腱板損傷と関節唇損傷という持病があります。
しかしながら重量を半分にしてけがをしないフォームを守ることで、筋トレは欠かさずやっています。
また床で行う腰痛肩こりケア体操もほぼ毎日行っています。
人が見ていると調子づいて高重量を持ち上げてケガをする恐れがあるので自宅でトレーニングをしています。
繰り返しになりますが、限界を超える前に予防することが大切です。。
柔軟性と支持性を維持することで、若いころのパフォーマンスは無理だとしても、腰痛とは無縁な体を維持することは十分にできるのです。。






