関節の痛みの根本改善には全身の関節のケアーが必要不可欠です。

腰痛や肩こりを放置すると、やがて背中の痛みや手足の関節の痛みをを覚えるようになり症状が重症化します。

大切のは関節の可動域です。

関節の運動は次の3段階です。

1、自動運動(筋肉で動く範範囲)

2、たわみ運動

3、遊び運動

このうちの2と3の運動範囲のことを関節の弾力と定義します。

つまり1の段階で痛みを自覚するのは初期段階。

ギックリ腰や寝違えは回復までに1週間。

筋肉に穴が開いた状態になる軽度の肉離れや神経に軽い傷が起きる坐骨神経痛などは4週間で改善します。

この段階を放置すると回復までに3か月を要する、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症というような上肢や下肢に痛みやしびれを伴う重症な症状になるのです。

MRIやCTなどの画像診断で椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症または脊椎分離すべり症と診断されたとします。

上肢や下肢に痛みやしびれがあったとしても95パーセントの患者さんは症状が改善します。

その一方で脊椎の変形や椎間板ヘルニアそのものは全く改善されていないのです。

しかしながら関節の可動域が十分に改善されていないとたとえ症状が改善されたとしても再発するケースが大半なのです。

大切なことは全身の関節の可動域を正常に改善することなのです。

自動運動の運動範囲だけではなくたわみや遊びの運動範囲まで検査して異常があれば直ちに調整することが重要です。

毎年少なくとも一度は全身の関節の弾力の保守点検が必要不可欠なのです。

筋肉や神経、血管、軟骨、椎間板などの軟部組織は3か月で新しく入れ替わります。

それに対し骨が入れ替わるのは2年です。

このような理由で軟部組織の点検整備は3か月に1回は必要になるのです。

大切なことは重症化を未然に防ぐ知識を学び、予防こそ最善の治療であることを忘れないことです。

木を見て森を見ないような現在の検査や治療体系では関節の痛みを未然に防ぐことはとても無理です。

あくまでも全身に存在する約206個の骨から構成される約200個の関節の保守点検が必要不可欠なのです。

そして背中の前後に関節の可動域と弾力の検査をする必要があるのです。