腰痛、背中の痛み、首の痛み、四肢の関節の痛みを総称して関節の痛みといいます。
背中の痛みを放置するとやがて上肢や下肢の痛みになるかもしれないので注意が必要です。
そこからさらに症状が悪化すると、痛みからしびれとなり、最悪の状態になるとマヒになるのです。
結論を言います。。
放置しても問題がないケースは、関節の可動域のバランスが取れているのにもかかわらずたまたま痛めてしまったケースのみです。
自然治癒力に任せれば問題ないケースと、積極的に検査して必要が認められれば的確なケアーを受けるべきケースについて書いてみます。
背中の関節の痛みを放置すると、中枢神経である脊髄(上から頚髄、胸髄、腰髄と呼びます)に傷がつく可能性(全体の20パーセント)があります。
そうすると末梢神経にも機能障害や痛み、しびれが起きるのです。
四肢の関節の手術の完治率が80パーセントであるのに対し、脊椎の手術は完治率がわずか20パーセント。
その理由は、いくら完璧な手術を受けたとしても、残念ながら中枢神経の損傷は回復しないからです。
肩関節、ひじ関節、手関節の痛みは木に例えると枝(抹消神経)の痛みです。
同様に股関節、ひじ関節、足関節の痛みも枝(末梢神経)の痛みです。
これら上肢帯や下肢帯の痛みは日常生活に支障がない程度であれば手遅れになることはないのです。
ところが例えば下肢の痛みをかばうことで腰椎に不具合が生じると、大変な事になるかもしれません。
脳とその延長である脊髄は中枢神経といいます。
この部位は木に例えると幹ですので損傷を受けると回復することがないので注意が必要です。
脊椎の手術の専門医は、頚椎が原因の症状であれば手が上がらないとか、握力が低下する状態であるかを調べます。
腰椎由来の症状であれば、歩行困難、具体的には30分間連続して歩行できるかどうかを問診します。
診察の目的は、患者さんの訴える症状が日常生活に支障をきたしているかどうかを判断しています。
日常生活に支障をきたしているかどうかで、手術の対象か否かを暗中模索しているのです。
ちなみに消炎鎮痛剤で痛みがコントロールできないケースも手術の対象例となります。
主に前屈すると症状が悪化する頸椎や腰椎の椎椎間板ヘルニア。
主に後屈すると症状が悪化する頸椎や腰椎の脊柱管狭窄症や脊椎分離すべり症という重症なケースがあります。
このようなケースでは、首や腰だけではなく四肢の痛みやしびれを訴えます。
このような重症なケースでも、私が考案した関節ニュートラル整体で95パーセントの患者さんは改善します。
80パーセントが3か月で症状が改善し、残りの20パーセントは6か月で改善するのです。
その理由はこれらの症状を引き起こしているのが、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、脊椎分離すべり症そのものが原因であるケースは全体の5パーセントだからです。
言い換えると全体の95パーセントは単純性関節炎であり、関節の弾力を改善することで完治するのです。
関節ニュートラル整体は、全身にある約206個の骨から構成される約200の関節の8方向の弾力(1ミリズレて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない衝撃を緩衝するシステムです)を改善する運動療法です。
運動療法は1、自動運動2、たわみ運動3、遊び運動の3段階があります。
ぎっくり腰や寝違いなど動いて痛む筋膜のけがが起きる前に、2、たわみ運動や3、遊び運動がなくなるので注意が必要です。
自分で動く運動範囲は引っ掛かりはないものの、たわみやあそびといったいわゆる関節の弾力に不具合があるケースは放置するべきではないのです。
ぎっくり腰や寝違えなどの筋肉の表面のケガであれば、80パーセントが7回以内の施術で完治します。
現実問題として、患者さんは痛みがあると施術を受けなくてなならないと思い来院されます。
しかしながら最善のケアーは、そうなる前にメンテナンス(保守点検)をすることなのです。
関節の痛みが複雑化して施術の回数も2,30回かかることは避けたいものです。
放置しても問題がないケースは、全身の関節の弾力が十分にある方です。
下半身にある筋肉は全体の70パーセント。
開脚、長座、胡坐の状態で前屈して両肘が床につかなければ下肢後面の筋肉や腱が拘縮しているのです。
正座して両足首を外に出した状態で床にあおむけになれないケースは、下肢前面の筋肉や腱が拘縮していると考えましょう。
拘縮がひどいケースは関節ニュートラル整体の動的ストレッチ(腰痛肩こりケア体操)で改善します。
繰り返して起こる関節の痛みをを放置すると、やがて関節に棘ができたり、軟骨が石灰化して関節が硬直する重傷なケースにならないとも限りません。
全身の関節の自動運動のチェックに加え、たわみ運動や遊び運動の検査と調整を行っているからこそ有効率が95パーセントなのです。。