その理由は、関節の痛みを放置すると、いつの間にか骨の変形を招くことになるからです。
そして厄介なことに、骨はいったん変形すると元の状態に復元することはありません。
具体的に説明してみます。
例えば前屈が十分にできない(指先が床につかない)方は、10年で椎間板ヘルニアになり15年で骨棘(骨に出っ張りができる状態)が形成されることが証明されています。
これを未然に予防するためには前屈を制限している筋肉や腱がどの部位であるか特定し(主にハムストリングスやアキレスけんであることが多い)動的ストレッチを駆使して根本改善することが大切です。
人体には約206個の骨から構成される、約200個の関節が存在します。
その内訳は106個が手首と足首。
23個が頭蓋骨。
脊椎が24。
肋骨が24といった状謡です。
腰痛、背中の痛み、首の痛みを総称してバックペイン(背中の痛み)といいます。
肩、ひじ、手首,また、膝、足首の関節の痛みを総称して四肢の関節の痛みといいます。
これらを総称してジョイントペイン(関節の痛み)と呼ぶのです。
炎症の五大兆候をご存じでしょうか?
1、発熱
2、発赤
3、腫脹
4、疼痛
5、機能障害の5種類です。
その中でも腰痛などの慢性的な関節の痛みになると、痛くて動きづらい状態になりますね。
この段階を改善しないで放置すると、10年後には椎間板ヘルニアになり、15年後には骨棘形成が起きて腰部脊柱管狭窄症になるので注意が必要です。
言い換えると、はじめは単なる腰の痛みで前屈が制限されているものの、後屈はできるのです。
やがて下肢に痛みやしびれが起きてし30分の歩行ができなくなります。
そうなるとある日突然、後屈はもちろん立っていることもできなくなり100メートル歩けないまひの状態になるのです。
ゆでガエルのたとえ話をご存じでしょうか?
カエルを水に入れます。
その状態から少しづつ温めると、カエルは環境の意変化に気づくことなく死んでしまうのです。
もちろん熱湯に入れたとすると、すぐに飛び出すから死ぬことはありません。
痛みを放置すると、いつの間にか手の施しようのない末期症状になるので要注意です。。