
茨城県つくば市にお住まいの患者さん(30歳女性)が来院されました。
来院された目的は、仙腸関節炎による腰痛の予防改善です。
この女性は、AKA博田法の開発者である博田先生の仙腸関節の調整を体験した患者さんです。
また博田先生の門下生である,池袋の住田先生の仙腸関節の調整も体験しています。
結論から言うと、効果はあるものの完治はしませんでした。
この患者さんが仙腸関節炎になったのは外傷が原因でした。
及川治療院は、関節ニュートラル整体の施術がメインです。
全身には206個の骨からなる200の関節があります。
正常な関節には、それぞれが1ミリずれて元に戻る免震構造システムのような機能があります。
この機能を正常にするためには、手技療法とリハビリテーションが一体となった関節ニュートラル整体の技術が必要なのです。
この患者さんは痛めた右仙腸関節をかばって全身の関節に不具合を生じていたのです。
それだけではなく、下肢後面の筋肉(ハムストリングス)やアキレス腱の拘縮が痛みの回復を妨げていたのです。
痛みの原因は関節包内運動(手技療法)だけでは改善できないケースが大半です。
手技療法とリハビリテーションが一体となった関節ニュートラル整体の技術を駆使することで初めて、関節の痛みは根本改善できるのです。
カイロプラクティック、やAKA博田法で症状は改善しても完治しない理由は,関節の調整を目的としたリハビリテーションが確立していないからなのです。
人体で最も拘縮する筋肉は、下肢後面のハムストリングスやアキレス腱です。
及川治療院では、調整を目的とした筋トレとストレッチの進化発展形である、腰痛肩こりケア体操の指導もしています。
筋肉や関節の他動運動と自動運動を駆使して初めて関節の痛みは改善できるのです。
関節の痛みの原因は、関節を覆う6種類の膜(皮膚および皮下組織、神経、血管,筋肉、軟骨、靭帯、など)の不具合が原因です。
ただ単に筋肉をもみほぐしたり、関節を柔らかくするだけでは重症なケースは対応できないのです。
関節を覆う膜は,皮膚や筋肉や腱などの収縮する組織と,靭帯や関節包などの非収縮組織があります。
緩めたり引き締めたりする技術がなくては、交通事故や捻挫や骨折,脱臼などの外傷性の関節炎には十分な対応はできないのです。
「細部に神が宿ると申します」
手間暇を惜しまないからこそ、できる技なのです。
圧倒的な努力と、どのようなケースでもあきらめない精神力を駆使して日々の臨床に立ち向かっているのです。