腰痛、背中の痛み、首の痛み、四肢の関節（また、膝、足、肩、ひじ、手）の痛みを総称して関節の痛みといいます。

関節の痛みは重症化する前のケアーが大切です！

変形性関節炎は４５歳未満ではわずか２パーセントしかありません。

ところが４５歳以上になると何と１５倍の３０パーセントになり、６０歳以上では６３パーセントにまで増加するのです。

関節の変形の原因である物質が発見されていますが、残念ながら的確な予防法や改善法は見つかっていないのが現実です。

ただ確実に言えることは関節の痛みの原因である関節の弾力の異常を予防改善することが最も効果的であるという事実です。

背中の痛みは、次に述べる背中の関節を覆う膜の弾力の異常が原因です。

１、皮膚及び皮下組織

２、筋膜

３、筋肉

４、血管と神経

5、靭帯

6，軟骨や椎間板

関節の運動は次の3段階です。

1、自動運動

2、たわみ運動

3、遊び運動

2、と3の運動が、自分で動く範囲をさらに超えた関節の弾力と呼ばれる運運動です。

ゆでガエルのたとえ話をご存じでしょうか？

カエルを水の状態に入れて少しずつ温めると、いつの間にか死んでしまいます。

ところがお湯の状態に入れると直ちに飛び出すので難を逃れるというお話です。

関節の痛みが重症化するのも同様です。

関節の痛みの重傷化の原因は次の要素です・

1、外傷

2、炎症

3、悪性腫瘍

4、奇形

5、先天性異常

このようなことが原因で次第に関節の可動域が失われていつの間にか重症化してしまうのです・

また次のことも重症化を促すので要注意です。

1、運動不足とやりすぎ

2、姿勢（長時間の座りすぎが肥満の原因の第1位です）

３，体重の増加（体脂肪率の増加です）

４，感染

5、適切な仕事量

6、休息（疲れる前に休むことが大切です）

人体には訳２０６個の骨から構成される約２００個の関節が存在します。

健康であればそれぞれの関節に８方向に１ミリズレて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない機能が備わっています。

関節が変形して重症化する前にこの機能の保守点検をすることがベストな選択であることは明白です。

雨ざらしの自転車とそうでない自転車がどちらが長持ちするかは考えるまでもありませんね。

使用前使用後に保守点検をすることの大切さは何度説明しても足りません。

30歳までは全盛期。

30歳から60歳までは少しづつ衰退する時期。

60歳から90歳までは衰退期。

統計的には寿命の最後の10パーセントの期間が健康寿命が失われる期間だそうです。

たとえ先天的に健康に恵まれない方でも、保守点検を怠らないことで健康寿命が増えることが確実です。

疲れないためには疲れる前に休むことが大切です。

椅子に座れるときは立たない。

ベッドに寝れるときは座らない。

積極的に昼寝をする。

関節の痛みが重症化する前に、腰痛肩こりケア体操を習慣化する。

定期的に筋力トレーニングをするも、全盛期の幻想を引きずらない。

このような保守点検の発想で、関節の痛みが重症化することを未然に防ぐことがたいせつなのです。