整形外科を受診する患者さんの8割は腰痛とひざ痛です。

大多数の患者さんは、日常生活に支障を覚えて初めて整形外科を受診していると考えられます。

このような傾向は、茨城県牛久市で開業して38年になる関節ニュートラル整体・及川治療院においても同様です。

大多数の患者さんは、症状があるにもかかわらず医学的には問題がないと診断されます。

しかしながら時間が経過しても症状が改善しないケースも多いのです。

このようなケースの大半は関節を覆う膜の不具合(弾力がなさすぎるかありすぎるケースです)が原因です。

全身には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。

正常であればそれぞれの関節に8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない機能が備わっているのです。

私が考案した関節ニュートラル整体はこの機能を点検して整備するケアシステムです。

関節がずれているのではなく、ずれて戻る復元力が失われているのです。

例えると網戸がレールの上から外れて滑っている状態です。

したがって外れた網戸をいったん持ち上げて、元のレールに戻して上げることが必要不可欠なのです。

残念ながら失われた関節の弾力は、熟練したセラピストに関節被膜の弾力を整えてもらわない限り根本改善することは望めないのです。

腰痛は大別すると次の3パターンに分類されます。

1、いわゆるぎっくり腰(筋膜の損傷は8割が1週間で改善します。残りの2割の大半が2週間で回復します。)

2、肉離れ(筋肉に穴が開いた状態は8割が4週間で改善します。断裂したケースは全治12週間です。) 座骨神経痛は単純に座骨神経の損傷であれば4週間で完治します。したがって4週間で改善しないケースは、下記の重症なケースを疑います。

3、主に前屈すると下肢痛を伴う腰椎椎間板ヘルニアや主に後屈すると下肢痛を伴う腰部脊柱管狭窄症や腰椎分離すべり症。

このような下肢の痛みやしびれや麻痺を伴う腰痛のケースは極めて慎重な対応が必要です。

8割は完治するまでに12週間を要します。 残りの2割の大半は24週間で完治します。

したがって8割のケースは急性期(鎮痛剤が必要なケースが大半です)は1か月、亜急性期(急性期と慢性期の移行期です)が1か月、最後の1か月は慢性期です。

ざっくり言うとひと月半を過ぎたケースの大半(全体の80パーセント)は回復に向かうのです。

残りの2割の大半は24週間で完治するのです。

したがって12週間を経過してから関節ニュートラル整体の施術に反応しない患者さんは、残念ながら手術以外では症状が改善しないケース(全体の5パーセント)と判断し、手術の専門医に紹介状を書いているのです。

95パーセントの症例は、症状がどんなにひどくても適切なタイミングと適切な刺激量の施術を加えることで改善するのです。

腰痛、背中の痛み、首の痛み、手足の関節の痛みを総称して「関節の痛み」と定義されています。

関節の痛みの95パーセントは、関節被膜の不具合を調整することで確実に改善できるのです。

このような理由と長年の実績(臨床経験は44年になります)に裏打ちされた経験から、自分の手に負えないと判断したケースは専門医に紹介することを及川治療院のルールにしているのです。