腰痛、背中の痛み、首の痛み、手足の関節の痛みを総称して関節の痛みといいます。

4人に一人が65歳以上になった超高齢化社会の我が国日本。

言うまでもなく平均寿命がこれまでの3倍になったのが関節の痛みで苦しむ人が増加した原因なのです。

その理由を世界の歴史から考えてみましょう。

ミトコンドリアのDNA解析によると、人類が誕生したのは今から20万年前のアフリカです。

それからなんと10万年もアフリカの地で生活していました。

やがて氷河期が来たり食べ物が取れなくなって、必要に迫られて現在のヨーロッパからアジアへと移動せざるを得なくなったのです。

その過程でヨルダン渓谷に生えていた麦や黄河に生えていたアワが栽培できることを発見し農業が誕生したのが今から1万年前のことでした。

それを食べに来た馬、ヤギ、ヒツジ、牛、羊、ラクダなどを飼いならすことを発見し牧畜が誕生したのも偶然の出来事でした。

過酷な環境があったからこそ、文明が誕生したのではないかと考えられています。

ミトコンドリアイブと呼ばれる人類の祖先が日本に来たのは今から4万年前。その当時は氷河期で海水面は今より13メートルも低かったため、大陸を歩いて移動できたのです。

ちなみに日本海は湖でした。

縄文人と呼ばれる日本人の祖先は、環境があまりにも環境に恵まれていたために、狩猟や採集で生活が成り立っていたために文明の誕生は遅れたのではないかと推定されています。

砂漠で約1万年前に誕生した4大文明は、それぞれが川の近くにあります。

ナイル川の近くで誕生したエジプト文明。

チグリス川、ユーフラティス川の近くで誕生したメソポタミア文明。

インダス川で誕生したインダス文明。

黄河で誕生した黄河文明。

いずれも川の近くです。

農業や牧畜が盛んになったのは、鉄の発明による生産性の飛躍的な変化でした。

生産性が加速したのは石炭による蒸気機関の発明(産業革命)です。

それまでゆっくりと10億人に達していた人口がいきなり2倍になったのです。

このように世界史を見ると世界は必要に迫られてあるいは偶然に、進化発展を遂げてきたことがわかります。

このようなことが急激に起こったのが、江戸時代から明治、大正、昭和、平成、令和と変わった日本です。

江戸時代に3000万人だった日本の人口は、太平洋戦争の前には7000万人に到達していました。

それが2020年は1億25961695人になったのです。

世界の平均寿命は長い間30歳でした。

敗戦後2年経過した昭和22年(1947年)に日本の男性の平均寿命は初めて50歳になりました。

それが国民皆保険が開始された昭和36年(1961年)には男性の平均寿命は65歳になり現在では81歳になりました。

このように人口の急激な増加に加え超高齢化が急激に進んだ国は世界に類を見ないのです。

ここまで説明すると、私が必要に迫られてカイロプラクティックとPNF(固有受容性神経筋促通手技)を進化発展した関節ニュートラル整体を考案した理由がお判りでしょう。

65歳以上の人間がほとんどいなかった時代に通用した手技療法をはじめとする代替医療は超高齢化社会には通用しないのです。