腰痛が起きる原因を検査(レントゲン検査、MRI、CTなど)しても、腰椎自体にその原因は見つかりません。
その理由はそもそも腰痛になる原因の90パーセントは、下半身の関節の柔軟性の低下にあるからです。
1、前後開脚が150度。
2、横開脚が100度。
3、左右の回旋(横座り)が50度。
このような運動が十分にできないと、腰椎が運動を代償する結果として腰痛になるのです。
30歳を過ぎて体力の全盛期が陰りを見せると、下半身の筋肉に衰えが見え始めます。
バスケットボールやテニスやサッカーなどはこのような前後開脚、横開脚、回旋
の運動が常に鍛えられます。
しかしながら、チームスポーツですので社会人になると自然に運動する機会を失います。
最も注意するべき事は、いつの間にか下半身の関節の柔軟性がなくなっているという現実なのです。
毎日柔軟体操を習慣化している方でない限り、気が付いたときは関節の拘縮が進んでいるのです。
人間は見たくないものを見ないようにする傾向があるのです。
若いときは腹筋が割れていいるような筋肉質な方でも知らないうちにどうにもならないようなレベルになってしまうことも珍しくありません。
全身には206個の骨から構成される約200個の関節があります。
どなたでも若くて元気な時期は、その一つ一つに8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムのような機能があるのです。
それは例えるとはじけるようなゴムまりのようなものです。
筋肉が失われ炎症体質になるということは、体脂肪率が体重の4分の1(25パーセントを超えるということなのです。
どなたでもやがて、筋肉が落ちて高脂肪体質になると考えて、あらかじめ予防するという意識を持つことがベストな考えです。
賢い人はこのように考えて、腰痛やひざ痛、肩こりなどに代表される、関節の痛みが複雑化する前にケアーを受ける方がほとんどです。
首の痛みを放置すると手の痛みが起きてやがてしびれや麻痺になるのです。
腕が上がらなくなるという現象は放置すべきではありません。
また腰痛を放置すると足の痛みから、しびれそして麻痺がおこります。
連続して30分歩行できない方は脊椎の手術の専門医の診断を受けるべきです。
反対に、腕が上がらないほどではない首の痛み、あるいは30分連続して歩けるような腰の痛みであれば私が考案した関節ニュートラル整体で完治するケースが大半です。
関節ニュートラル整体は検査と調整が一体となったたぐいまれな技術です。
そして手技療法とリハビリテーションの進化発展形といえる世界初の技術なのです。
関節の拘縮は、初期であれば7回で改善します。
したがって7回で半分の症状改善であれば、完治まで2倍の14回を要するのです。
私の43年に及ぶ臨床経験からいえることは、関節の拘縮は柔軟性がなくなったことを少しでも自覚した時点で調整を受けることがベストなのです。