右股関節の変形性関節炎で苦しむ患者さん(70歳男性)の治療経過について書いてみます。
個の患者さんは約20年以上前に交通事故にあわれて右大腿骨頸部骨折及び寛骨の骨折を経験されて手術を受けています。
以前に手術を受けた愛和病院の整形外科で、経年劣化での変形性股関節炎と診断されたということでしたので、茨城県竜ヶ崎市の済生会病院の整形外科部長渡辺先生をご紹介しました。
数年前から同病院の前整形外科部長の河村先生が股関節とひざ関節の手術の名医であるという情報を得ていました。
その先生の片腕である渡辺先生の実績も調査していました。
成功者は才能×情熱×志で決まります。
したがってそのような基準で体をゆだねる医師を選択するべきではないでしょうか?
何事でも単なる情報だけではなく実際に手術をやってもらった患者さんを自分自身で調整してみた結果で判断することにしています。
私が考案した関節ニュートラル整体は手技療法とリハビリテーションの応用発展形です。
人体には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。
正常な関節には8方向に1ミリずれて復元する素晴らしい緩衝システムがあるのはあまり知られていません。
それは巨大地震の衝撃を10分に1以下に緩衝する免震構造システムに勝るとも劣らない機能です。
あくまでも正常な関節に本来備わったこの機能を正常に回復することが何より大切なのです。
安心安全な手技療法で弾力を回復させてから最弱な刺激量でのリハビリテーションを行うことが最も効果があるのです。
この患者さんは手術後の経過が順調でしたので2種間で退院しました。
その3日後から及川治療院で関節ニュートラル整体の施術を開始しました。
今日で7回目でした。
初日は両松葉でした。
3回目には片松葉になりました。
5回目には杖になりました。
7回目には杖をわすれてきたそうです。
調整の頻度は1週間に一度でした。
毎日行うべき4種類のリハビリテーションを指導しましたのでその間毎日行っていたようです。
この患者さんは拘縮がひどく手術前は靴下をはくことができない状態でしたが、術後も変わりませんでした。
FFD(前屈にて指先が床につくかを調べるテスト)はマイナス30センチでした。
本日の調整の後はマイナス10センチに改善されました。
もう少しで靴下がはける状態になりFFD もプラスマイナスゼロになりそうです。
当院では、治療前に可動域を必ず検査し、終わった後と比較します。
可動域の改善。 筋力の改善。 痛みの改善がすべて達成できるように心がけています。
「病院のリハビリに比べると全く痛くないのに、ちゃんと歩けるようになってなんだっぺ?」この患者さんの正直な感想です。