関節の痛みは様々な原因でおきます。
現代医学では、3か月経過しても改善しないものを慢性痛と定義しています。
けがは一定の期間で改善します。
けがによる関節の痛みは大きく分けて次のようになります。
1、1週間で改善する痛み(寝違え,ぎっくり腰と呼ばれる筋膜の損傷)。
2、4週間で改善する痛み(坐骨神経痛、肉離れなど)。
3、12週間で改善する痛み(椎間板ヘルニア,脊柱管狭窄症,脊椎分離すべり症など)。
具体的に説明します。
下肢の痛みやしびれを伴う、腰椎椎間板ヘルニアの80パーセントは急性期が1か月です。
したがって全体の80パーセントは3か月で回復します。
残りの20パーセントの大半は6か月で症状が回復するのです。
関節ニュートラル整体のケアーを受けても4か月目に好転しないケースは全体の5パーセント以下です。
このようなまれなケースは、脊椎の手術の専門医の診断を受ける必要があるのです。
私の経験では、痛みのケアーで関節ニュートラル整体の施術を受けても症状が好転しないケースで最も多いのはヘルペスです。
これは帯状疱疹が皮膚の表面に出て初めて適切な薬と痛み止めが出るのです。
腰痛や首の痛み,頭痛、背中の痛みの中で90パーセントは関節を覆う膜の不具合なので、関節ニュートラル整体で改善できます。
関節を覆う膜は大別すると次のようになります。
1、皮膚および皮下組織。
2,筋膜。
3、筋肉。
4、神経と血管。
5、靭帯。
6、椎間板や軟骨。
慢性痛は医学的に原因が特定できない痛みです。
しかしながら、原因がないのではありません。
関節を覆う膜の不具合(硬すぎたり、柔らかすぎたりという具合に弾力が正常でない状態)が原因なのです。
腰痛を例に説明してみます。
整形外科や接骨院,鍼灸院、整体院、カイロプラクティックなどに行ったと仮定します。
治療の前に必ず必要なことは次の要素です。
1、動いて痛みが増すかを検査する(モーションペイン)。
2、ゲンズレンテスト(仙腸関節炎や股関節炎の検査),パトリックテスト(股関節炎の検査)および逆パトリックテスト、SLR(坐骨神経痛かハムストリングスを区別する検査、)WLR(両足をそろえて上がらないケースは腰椎の筋膜炎)などの整形外科的検査法を行っているか。
3、全身の関節の弾力の検査と調整。
4、治療の後に再びモーションペイン(前屈後屈、左右即屈、左右回旋)を検査する。
関節ニュートラル整体は手技療法とリハビリテーションから構成されています。
全身には成人で約206個の骨からなる約200の関節が存在します。
正常な関節には、それぞれの関節に8方向に1ミリずれて復元する優れた機能があります。
それは巨大地震の衝撃を10分の1以下に緩衝する免震構造システムと同じような機能なのです。
関節ニュートラル整体は全身の関節の弾力を正常な状態に回復することができる世界に類を見ないケアシステムなのです。
あくまでも全身の関節の検査と調整が必要不可欠なのです。