茨城県牛久市に及川治療院を開業して2022年で38年になりました。

お蔭様で、講談社から2冊、ベースボールマガジン社から5冊をはじめ合計14冊の本と専門家向けのDVDを10本出版することができました。

私が考案した関節ニュートラル整体は手技療法とリハビリテーションと筋力トレーニングがベースになっています。

具体的には次の3種類から構成されています。

1、カイロプラクティックの最も効果的な技術である、モーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法)。

2、理学療法の集大成といえるPNF(固有受容性神経筋促通手技)。

3、関節のゆがみを整えることを目的とした筋力トレーニング。

関節ニュートラル整体を考案するまでは、長年カイロプラクティックの最も効果的な技術であるモーションパルペーション&マニュピュレーション(以下MPと省略)を仕事にしていました。

私が手技療法を開始した44年前は65歳以上の人口はわずか7パーセント、75歳以上は80人に一人でした。

ところが現在では65歳以上に人口は4倍の28パーセント、75歳以上の人口は10倍の8人に1人となりました。

頚椎に瞬間的な力を用いるスラストは45歳以上になると危険を伴い、65歳以上になるとその危険が一層高まるといわれています。

具体的には、最も費用対効果の高い検査の一つである超音波診断による頸動脈のプラークの検査(脳神経外科で4000円程度)で異常がある方の頸椎のスラストは禁忌です。

しかしながら一切のスラストを用いない関節ニュートラル整体の技術であれば、危険性は皆無です。

私が考案した関節ニュートラル整体の関節の操作は、安全性と確実性が他の手技療法のレベルとは比較にならないものです。

検査と調整の手順が確立されていますので、再現性と安全性と確実性が格段に高いのです。

国際統計によると変形性関節炎は45歳未満ではわずかに2パーセント。

ところが45歳以上ではなんと15倍の30パーセント、65歳では63パーセント、80歳では87パーセントになることが確認されています。

明治時代(45年間)の公判に行われた調査での平均寿命は40歳。

それが50歳になったのは太平洋戦争が終結した2年後の1947年(昭和22年)。

65歳になったのが1961年(昭和36年)。

現在では男性が81歳、女性は87歳。

つまり江戸時代(1603年から明治維新の1868まで)の平均寿命である30歳と比較すると3倍の90歳の方も珍しくない時代となったのです。

関節の痛みも初期症状で年齢が65歳未満の方と、それ以上の対応が同じはずはありません。

このように、どなたでもいずれは関節炎は重症化するものと考え、未然に予防改善する(保守点検)こそがベストな選択なのです。

コンクリートの建造物の寿命は約50年。

これはアメリカで建造から約50年経過した橋が崩落し人命が失われた教訓によるものです。

わが日本国は2010年に建造から50年を経過した建造物のメンテナンスがひつようなのです。

高速道路のリニューアル工事は皆様もテレビや新聞でご存知でしょう。

同様に人間の体も保守点検が必要不可欠なのです。