茨城県つくば市にお住いの患者さん(53歳男性)が、腰部椎間板ヘルニアによる腰痛と右下肢の痛みとしびれを訴えて来院されました。
すでに腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアのレーザーによる手術を経験されていました。
詳しく調べてみると、再発の原因は全身の関節の拘縮でした。
特に下肢帯の拘縮がひどく、筋力トレーニングはしているものの,柔軟性の向上という結果が出ていませんでした。
具体的に言うと、開脚,長座、胡坐の状態で前屈して胸がつくかを検査する事で柔軟性はわかります。
あるいは正座して仰向けになって背中がつくかを調べるのです。
この4種類のストレッチは「真向法」といいます。
筋肉や腱が短い「いわゆるがっちり型のタイプ」方は,普通のストレッチはあまり効果が得られません。
しかしながら、収縮弛緩ストレッチ(コントラクトリラックス)のテクニックを用いることで前屈して両肘がつくレベルになることは十分に可能なのです。
また変形性膝関節症でない限り正座は出来ますので,正座して仰向けになることは可能です。
よみうり文化センター大宮で7年間にわたり「腰痛肩こりケア体操」を指導した経験から、どんなに拘縮がひどい方でも柔軟性は向上できることを確信しています。
前後開脚も180度を目指すことで,150度の開脚を達成できるのです。
また横開脚も180度を目指すことで、100度を達成できるのです。
もちろん、遺伝的に骨に対する筋肉や腱の長さが短いケースもあります。
大切なことは,使える可動域を正常にすることです。
十分な自動運動,たわみ運動、遊び運動が備わって初めて、けがのない体になるのです。
ぞのためには何が大切か,そしてどのような運動が効果的かは、「腰痛肩こりケア体操」してDVD,本,などで情報公開しています。
筋肉や腱、神経や血管などのいわゆる軟部組織の再生は3か月です。
したがって、運動療法で効果を得る目安は3か月なのです。
プロ野球のキャンプの期間が3か月であるというのもこう言った事が理由なのです。
背中の関節を覆う膜は次の6種類です。
1、皮膚および皮下組織。
2、筋膜。
3、活動筋と支持筋。
4、神経と血管。
5、靭帯。
6、椎間板。
この中で最も強靱な組織は筋肉や腱なのです。
全身の筋肉の70パーセントは下半身に集中しています。
したがって下半身の筋肉をつけるスクワットと和式トイレにしゃがむストレッチが効果的なのです。
この鍛える運動は,椅子に座ってテーブルにつかまって立つ可動域で十分です。
テレビを見たり音楽を聴いたりして気を紛らわしながら、まずは五分間で50回(3秒かけて立ち上がり、3秒かけて座る)に慣れましょう。
そのうちに10分間で100回きるようになります。
1日に2回行えば、体脂肪率が減って確実に変化があるのです。
この運動と並行して,簡単にできてしかもその場で効果を確認できるエクササイズができるグッズを考案しました。
もちろんそのグッズがなくても腰痛肩こりケア体操の本と動画をご覧になればどなたでも柔軟性は向上します。
腰痛,背中の痛み,首の痛みを根本改善するためには,股関節,ひざ関節,足関節,肩関節,ひじ関節,手関節の拘縮を改善した後に背骨と骨盤(仙腸関節,腰仙関節,恥骨結合)の調整が必要不可欠です。
手技療法とリハビリテーションが一体となった関節ニュートラル整体だからこそ9割の腰痛の根本改善が可能なのです。
「たった一回の調整でこんなに楽になるとは驚きました」この患者さんの治療後の感想です。