茨城県牛久市で開業して34年になる及川治療院院長の及川雅登です。
臨床家になってのキャリアは、来年の4月で40年になります。
これまで14冊の本を書き、全身の関節の痛みの改善に取り組んできました。
腰痛、背中の痛み、頸の痛み,股関節の痛み、ひざ関節の痛み、足関節の痛み,肩関節の痛み,ひじ関節の痛み,手関節の痛みを総称して「関節の痛み」と言います。
3か月経過しても改善しない関節の痛みの原因は、関節を覆う膜の弾力異常です。
全身には206個の骨から構成される200の関節が存在します。
その一つ一つの関節に,8方向に1ミリずれて元に戻る免震構造のような機能があることはあまり知られていません。
この機能があるおかげで、けがや痛みのない体を維持できているのです。
捻挫や骨折を経験しない限り、大多数の方は、40歳までは関節の痛みを覚えることはありません。
追突事故によるむち打ち症を経験した方はわかりますが、整形外科の診察を受けても全身の関節の弾力の検査を受けることはないのです。
痛みやしびれなどの症状を訴える関節は、弾力がありすぎるケースが大半です。
したがって、何より大切なことは全身の関節の弾力を検査することなのです。
弾力が亢進した(動きすぎた関節】に対して、動きが悪い関節が存在するのです。
これらのアンバランスを改善することで,初めてむち打ち症の症状は改善可能なのです。
このようなケースは,下肢のしびれや痛みを伴う腰椎椎間板ヘルニアにも言えます。
腰椎椎間板ヘルニアの80パーセントは3か月で回復します。
残りの20パーセントの大半が6か月で症状は改善するのです。
腰椎椎間板ヘルニアの90パーセントはL4,L5間で発生します。
言い換えるとL4、L5巻の動きが付きすぎて,腰痛や下肢痛などの異常が出るのです。
この痛みは6週間悪化した後に,残りの6週間で回復に向かうのです。
驚くことに、症状が回復したにもかかわらず、椎間板ヘルニアは改善していないケースが大半なのです。
現実に、前屈して両ひざにタッチすることすらできない、下肢の痛みやしびれを伴う腰痛椎間板ヘルニアの90パーセントは関節ニュートラル整体で改善します。
その理由は全身の関節の検査と調整を行い、弾力を完全に回復するからです。
関節ニュートラル整体の特徴は、手技療法とリハビリテーションと予防の体操(腰痛肩こりケア体操)という3本の柱にあります。
症状が出た原因を患者さんと共に考え,お互いに納得の上でケアーをすることが大切なのです。
関節が1ミリずれて元に戻る機能を完全にすることが関節の痛みの根本改善になるのです。
もう一度言います。
関節がずれているのではなくて、ずれて戻る機能が正常になれば関節の痛みは改善します。