関節の痛みを大別すると次の2種類に分類されます。 それは、
1、背中の痛み(腰痛,背中の痛み,首の痛み、仙腸関節炎などの関節の痛み)
2、手足の関節の痛み(股関節,ひざ関節,足関節,肩関節,ひじ関節,手関節の痛み、いわゆる五十肩など)です。
レントゲン検査な度で確認できる、変形性関節症は45歳未満ではわずか2パーセント。
ところが45歳以上になると、なんと15倍の30パーセントになるのです。
60歳以上では63パーセント。
80歳までに83パーセントになることが国際的な統計データで確認されています。
変形性関節症は、女性は男性の3倍です。
女性の患者さんに、痛みが始まった年齢を詳しく問診してみると、閉経後にホルモンバランスが変化して発症していると考えられます。
また体重がかかる脊椎や、足の親指(外反母趾)、足の小指(内反小指)、膝関節。股関節に変形性関節症が確認されることが多いものです。
我々は、痛みがあるだけではなく、日常生活に支障が出る程度に症状が悪化して初めて、整形外科を受診します。
したがって統計上は、下肢の関節(股関節,ひざ関節、足関節)や脊椎の関節(腰椎,胸椎,頚椎)に変形性関節症が多いとされているのです。
さすがに、炎症の五大兆候(発熱、発赤、腫張、疼痛,機能障害)が出ると整形外科を受診します。
しかしながら、いわゆる五十肩の重症なケース(凍結肩)でも病院に行かないケースが大半です。
その理由は、働き盛りである40代や50代の患者さんは、よほどのことでない限り仕事を休んでまで整形外科を受診することはないのです。
以上のことから総合的に判断すると次のような結論が導かれます。
レントゲン検査で関節に変形が認められたとしても、必ずしも痛みの原因ではないという事実。
下半身の関節(股関節,ひざ関節,足関節)の動きは足の爪を切ることがやりずらくなると変形性関節炎の初期の症状。
毎日行う靴下をはく,ズボンをはくなどの動作が十分にできなくなると変形性関節炎の末期の症状と考えられます。
100メートルの歩行ができなくなると末期症状ですが、30分の歩行ができなくなった時点で専門医の診察を受けるべきです。
50歳で靴下をはくことが十分にできない女性を治療した経験もあります。
その女性の患側の股関節の機能は半分以下でした。
及川治療院のスタッフは、あんま・マッサージ・指圧の国家資格を保有していますが、医師ではない限り診断権はありません。
したがって、初診時に手術が必要であるとは言えないのです。
患者さんの立場に立ってお気持ちを理解し、治療の限界を丁寧にご説明するように心がけています。
関節ニュートラル整体のケアーは40年の臨床経験に裏打ちされた確かな技術です。
私は全身にある206個の骨から構成される200の関節の痛みを改善する専門家です。
当然のことですが、悪性腫瘍の患者さんは改善が不可能です。
また変形性関節炎の末期は手術による人工関節置換術や骨切り術が必要なケースが大半です。
私は専門医をご紹介する際だけではなく、手術後のリハビリテーションを請け負うケースが大半です。
私は患者さんを自分の家族だと思っています。
したがって、最善の方法をご提供し、最少の費用で改善するように心がけているのです。
真面目に患者さんと向かい合っているからこそ,開業してから35年目の現在も、リピートしていただける患者さんが大半なのです。