腰痛が改善しない原因は、専門家であるはずの医師やセラピストが体全体を見ていないという事につきます。

言い換えると、症状が出ている関節だけをどれだけ精密に検査したとしても痛みの原因を解明することはできないのです。

したがって全身にある約206個の骨から構成される約200個の関節の可動域の検査に加え、関節に本来備わった弾力の検査をする必要があるのです。

患者さんが痛みを訴える腰の関節(腰椎椎間関節)を検査するだけではなく、全身の関節の連動性(しなやかに動いているか否か)を検査して初めてどうして腰痛になるかが明確にわかるのです。

そして少なくとも初診時には整形外科的テストをするべきなのです。

前後開脚を検査するゲンズレンテストを行えば痛みの原因が仙腸関節にあるか腰仙関節にあるかがわかります。

最もこの検査は仙腸関節や腰仙関節の伸展障害があるケースでは十分とは言えません。

したがってまず最初に立位でのモーションペインテストを行うべきなのです。

その際に前屈に機能障害があるか、後屈に機能障害があるかは体を側屈する際に伸びた側に痛みがあれば伸展障害があると考えます。

反対に曲げた側に痛みがあれば屈曲障害となるのです。

立位でのモーションペインテストで痛む関節をイメージしてから坐位での整形外科的テストを行うのがベストなのですが、整形外科などでこの過程を省略しているケースが大半なことがわかりますね。

回旋のテストは主に(仰向けに寝た状態)で行います。

股関節の内外旋に加え腰椎の側屈側に痛みがあれば腰仙関節炎、反対側に痛みがあれば腰椎椎間板ヘルニアを疑います。

その際に仙腸関節と股関節の不具合をテストできるパトリックテストと逆パトリックテストも行います。

またひざ裏を伸ばした状態で90度以上の屈曲ができるかを検査します。

その検査に加えひざ裏を伸ばした状態でアキレス腱を伸ばすテストを行います。

このテストで患者さんの痛みが坐骨神経痛であるか、椎間板ヘルニア(60度以上の屈曲ができない)がわかるのです。

それと同時に神経症状が悪化しないケースは、座骨下腿筋の拘縮があるのでやがて重症化するので3か月かけて拘縮を改善できる運動を指導することが大切です。

坐骨神経に傷がついているケースは、完治までに最低1か月、椎間板に傷がついているケースは完治までに最低3か月を要することがわかるのです。

私が考案した関節ニュートラル整体はこのような検査と調整がセットになった全身の関節の保守点検システムです。

したがって上肢帯(肩、ひじ、手の関節)と下肢帯(また、膝、足の関節)の検査と調整をした後に脊柱(背骨と骨盤の関節)を整えることがルールになっています。

関節の調整の最後に行うのは次の2種類です。

それは仙腸関節と腰仙関節。

全身には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。

正常な状態ではそれぞれの関節に8方向に1ミリズレて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない機能が備わっているのです。

この機能の保守点検が私が30年前に考案し、4年前に健康器具を発明し特許取得した「関節ニュートラル整体」です。

これまで多くの患者さんの関節を一定の順番で動かしてみて、検査して調整を繰り返してまいりました。

その結果「関節の痛み」の原因の大半が下肢後面の筋肉の拘縮にあることを突き止め、その不具合を改善することを目的とした健康器具を考案し特許を取得したというわけです。

もちろんこの器具がなくても自重でも効果を上げることはできます。

しかしながら拘縮が酷い20パーセントの方を含めて、改善効果が高いのがこの器具を用いた運動療法なのです。

我々は生まれて間もなくハイハイをします。

この期間が長い方で立つのが遅い方ほど腰痛になりにくいのです。

その理由は転倒しないし、さらに転倒しにくい体を作ることになるからです。

熊が歩くように4足歩行ができない方は腰痛に苦しむだけではなく、十分に運動能力を発揮することができないので注意が必要です。

とはいえあなたが45歳未満であったら変形性関節症はわずか2パーセント。

ところが45歳以上になると何と15倍の30パーセントに跳ね上がるのです。

もちろん関節が変形していても、可動域が正常であれば私が考案した「腰痛肩こりケア体操」を習慣化することで腰痛は改善しますし再発の心配はほとんどありません。

筋肉や腱、軟骨や椎間板を総称して軟部組織と呼びます。

軟部組織は3か月で入れ替わります。

骨が入れ替わるのが2年。

これは建物の柱が入れ替わるようなものなのですごい事ですね。

しかし残念ながら一度変形した骨は、変形した状態で再生することになるのです。

私はひどいガニ股です。

しかしながら正座してあおむけになることができるので何とか生きています。

変形性膝関節症で苦しんできた84歳の女性の患者さんが、人工関節置換術を受けて、足がまっすぐりなり痛みはもちろん外見も良くなってうれしいと言っていたのがとても印象的でした。

この患者さんは長年美容師として働いた方ですので、とりわけ喜びもひとしおだったのではないでしょうか。

できることなら外見も良くなりたいと願うのは、人情ですね。

しかしながら私は外見だけではなく中身を磨くのが大切と負け惜しみを言って頑張っています。

残念ながら関節の柔軟性や支持性は改善できるのに対して、一度変形した骨を元に戻すのは手術以外にはありません。

そうなる前に予防改善することを強くお勧めします。

改めて腰痛を改善するために大切なことは、全身の関節の可動域だけではなく関節の弾力の保守点検が必要不可欠です。

この考えにご納得いただけた方で、回復が可能でありながらそれができないでいる方は、是非一度電話でご予約の上で及川治療院に来院することをお勧めします。