本日は膝の痛みの患者さんが2名来院されました。
お一人は茨城県牛久市にお住いの変形性膝関節症の患者さん(65歳女性)で症状が出て3か月目とのことでした。
全身の関節の柔軟性を検査してみると、座骨下腿筋とアキレス腱の拘縮が原因であることがわかりました。
また胸椎に圧迫骨折の跡があり(無自覚なので骨密度を検査するようご指導しました)猫背気味です。
この患者さんが訴える痛みは,右ひざの内側の痛みと腰痛および右下肢の痛みでした。
ほんの少しですが右ひざ関節に水が溜まっているのが確認されました。
前回全治3か月であることをご説明しましたので、ご本人も納得していただき右ひざに負担をかけないつかまり立ちでのスクワットのやり方を指導しました。
また拘縮のひどい座骨下腿筋とアキレス腱の拘縮を改善するリハビリも前回指導しました。
趣味でゴルフをしている方ですが、本日確認してみると簡単な内容のリハビリテーションですが完全にご理解していないので再度指導しました。
やはり同じことを最低3回説明して指導する必要があります。
関節ニュートラル整体の調整を受けて2回目ですが、治療後はとても楽になるとの感想でした。
体の使い方をリセットすることで再発しないことをご理解いただきました。
ひざ関節に水がたまる状態は、外傷性滑膜炎という状態で8割の患者は3か月で回復するのです。
急性期は1か月。
次の1か月は急性期と慢性期の移行期間である亜急性期で、3か月目が慢性期です。
この患者さんは3か月目なので手技療法とリハビリテーションが一体となった関節ニュートラル整体のケアーが有効なのです。
もう一人の患者さんは、高知県土佐市から来院された患者さん(77歳女性)で本日が2回目でした。
この患者さんは、2年前に両膝の人工関節置換術の手術を経験しています。
リュウマチ性関節炎を患っていますが、現在は薬でコントロールされているとのことです。
この患者さんは、腰痛と右下肢痛で来院され手本日が2回目でした。
整形外科での診断は,「腰椎分離すべり症」でした。
仙骨の厚みを4等分して軽いものがレベル1。
重症なケースは,レベル4です。
この患者さんはレベル1ですので、関節ニュートラル整体が有効だと考えられましたので,親戚のうちに止まってケアーを受けることにしました。
この患者さんは発症して3か月目です。
腰椎分離すべり症の回復期間は3か月です。
したがって、関節ニュートラル整体のケアーは有効なのです。
手術した両ひざ関節が緩くクリック音がすることが気になるとのことでした。
全身の関節の調整とリハビリテーションを繰り返すことで症状は改善することを説明しました。
また、再発を予防するためのリハビリテーション(腰痛肩こりケア体操)も指導しました。
このように,訴える症状ががどの部位の関節であっても全身の関節の弾力を回復する手技療法とリハビリテーションが必要不可欠なのです。
軽い捻挫は1週間で改善しますが、重症になると3か月はかかるのです。
けがは時間で改善しますが、失われた弾力は自然に回復しないケースも多いのです。
したがって、重症化を予防する事が大切なことなのです。