はじめて腰痛になった方は、まず最初に整形外科を訪れるはずです。
大多数の方は「医学的には何の問題もありません」と診断されます。
1,1週間で症状が改善する筋膜炎。
2,4週間で症状が改善する肉離れや座骨神経痛。
3,4週間で症状が改善する腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症など。
症状が軽い順に上記の3パターンがあります。
症状が改善すると書いたのには明確な理由があります。
例えば腰椎椎間板ヘルニアには4種類のパターンがあるのです。 ヘルニアの状態がひどい、1、せんば脱出型。2、分離脱出型は内部で出血があるために異物を食べる貪食細胞(マクロファージ)が働きヘルニアが消滅するケースが大半です。
一方でヘルニアの状態が軽い3、膨隆型。4、脱出型。は自然治癒が起きないので手術の対象になりやすいのです。
アメリカで行われた大規模調査によると、腰椎椎間板ヘルニアは20代で1000人中500人。60代で1000人中800人。という結果が出ています。
また全く腰痛を自覚しない20代から80歳までの人でなんと1000人中600人に椎間板ヘルニアが確立されました。
このリサーチから腰椎椎間板ヘルニア自体は腰痛の原因ではなく関節炎が原因であるという結論が出たのです。
私の45年の臨床経験から言えることは、関節の変形(骨棘や石灰化など)やヘルニアがあっても可動域(自動運動+たわみ運動+遊び運動)が改善されることで腰痛という症状自体は改善されるケースが大半なのです。
腰痛は7回施術を受けて改善されれば最も軽いケースです。
7回の施術で症状が半分改善されたら完治までは14回。 症状が3分の1改善されたら完治までは21回ということになるのです。
最も大切なことは正常な可動域や筋力を維持することです。
そして自分で最低限の予防体操を継続さえすれば、症状が再発することはほとんどないのです。