全身には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。
さらに正常な関節には8方向に1ミリズレて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない機能があります。
この機能の保守点検システムが私が考案した「関節ニュートラル整体」です。
整体というと全身の緩和操作を通じて骨格をを整える技術だと考える方が大半かもしれません。
しかし「関節ニュートラル整体」は従来の骨格矯正とは全く異なる技術です。
もしあなたが初めての土地に車で出かけ、道に迷ったとします。
その際に最新のカーナビゲーションシステムがあるのとないのとの違いを想像してみてください。
「関節ニュートラル整体」は軟部組織と関節の自動運動と他動運動のトラブルを改善することができる、世界初の全身の関関節の保守点検システムなのです。
背中の関節を覆う膜は次の6層に大別されます。
1、皮膚及び皮下組織
2、筋膜
3、筋肉
4、神経と血管
5、靭帯
6、軟骨とと椎間板
そしてこの中で明らかに伸びるのは皮膚だけです。
筋肉は収縮して弛緩することができます。
言い換えると本来の長さに戻ることができないケースを元に戻すことはできます。
しかしながら本来の長さ以上に伸ばすことは残念ながらできません。
試しに試しに空を飛ぶかもの肉をストレッチしてみてください。
全く伸びることはなく伸ばしたら断裂します。
魚の刺身、や豚肉においても同様です。
毎日料理をしている方ならわかるはずです。
それなのになぜヨガやスストレッチで筋肉が伸びると勘違いするのでしょうか?
私は今までにクラシックバレーやヨガなどでそんなにも無理をしたわけでもないのに筋肉が断裂したケースも10例ほど施術した経験があります。
残念ながら筋肉を断裂すると回復までに最短で3か月かかり、元の長さに戻ることはありません。
全身の関節の保守点検をするので、状態は格段に良くなりますが、可動域は元通りにはならないのです。
何事においても「否定はしないが疑問に持つ」という心構えが大切なのです。
これまでに真実と考えられてきたことが間違えであったことは普通にあります。
例えば犬のきゅう覚が人間と比較して1億倍もあるという都市伝説があります。
これは解剖学者ブローカーが1879年に著した記述が無批判に伝承された都市伝説です。
犬も人も鼻の上皮細胞にある「嗅覚センサー」は同じタイプのものです。
2017年にルツガー大学のマクガン博士が犬の嗅覚細胞について再検証しました。
その結果は人と犬の匂いの感度は同程度というものでした。
差が出るとすれば鼻を近づける距離という事です。
このようにわずか146年前の常識が検証された結果真実ではなかった例は枚挙にいとまがありません。
繰り返しになりますが、大切なことは「否定はしないが疑問に持つ」という心構えを持つ事です。
何事もうまい話には裏があるのです。
私はこれまで全身で合計5か所の骨折を経験しました。
そしてその後遺症に17歳から現在の67歳まで何と50年間(特にひどかったのが49歳まで)も悩まされました。
その後遺症を克服するために、苦心の末必要に迫られて考案した全身の関節の保守点検システムが「関節ニュートラル整体」です。
腰痛、背中の痛み、四肢の関節の痛みに大別される関節機能不全。
関節機能不全の原因は次の5パターに大別されます。
1、外傷
2、炎症
3、悪性腫瘍
4、奇形
5、先天異常
「関節ニュートラル整体」はあらゆる中枢性と末梢性の機能障害に効果がある技術です。
及川治療院では患者さんの利益を最優先し、効果がないケースと見極めた場合は適切な医療機関にご紹介することをルールにしています。
現在でも多くの患者さんが他県から来院されています。
先日も長野県から腰椎椎間板ヘルニアが発症して11週間経過した患者さんが来院されました。
全身の関節の可動域の検査と筋力テストそして神経学的テスト整形外科的検査などを行いました。
その結果は90パーセントの確率で最短で12週間、遅くとも16週間で機能は回復するだろうと正直に申し上げました。
この患者さんはMRIの画像も見せていただきました。
米国と日本のビックデータ解析によると、腰椎椎間板ヘルニアの確率は20代で1000名中500名。
60台で1000名中800名。
20歳代から80歳代までのランダム試験で腰痛を自覚していない1000名の方のうち腰椎椎間板ヘルニアは600名という結果でした。
MRIによる画像解析の結果腰椎椎間板ヘルニアには4種類のタイプがあることがわかっています。
そのうち千波脱出型と分離脱出型という重症なタイプのヘルニアは出血があるのでマクロファージ(ドン食細胞)が脱出したヘルニアを掃除してくれるので完治します。
一方で軽症のタイプである、膨隆型や脱出型が悪さをするタイプのヘルニアで5パーセントの方が手術の対象となるので注意が必要です。
1、日常生活が営めない痛みやしびれ
2,100メートルの歩行ができない
3、膀胱障害
4、肛門のほてり
など学会で定められた指標のうち3個以上が当てはまるケースが手術の対象となります。
しかしながら95パーセントのケースはヘルニアそのものが改善していないのにもかかわらず、痛みやしびれなどのが改善するのです。
私の47年の臨床経験では80パーセントが3か月(12週間)で症状が改善します。
その場合は急性期が最初の4週間。
言い換えると激痛は4週間で劇的に改善するのです。
残りの20パーセントの大半は24週間(6か月)で症状が改善します。
したがって4か月を経過したケースを施術して症状が改善に向かわないケースは、手術の専門医をご紹介するのが及川治療院のルールなのです。
「患者さんファースト」これを信条に精進しているために何とか47年臨床を継続しているのです。
そして現役でいる限り不断の努力を継続することが患者さんに対する礼儀だと思って居ます。







