関節の痛みの改善を追求して46年になる関節ニュートラル整体・及川治療院の及川雅登です。

これまで本当に数多くの慢性痛の患者さんを改善してまいりました。

結論を言うと慢性痛の改善率は95パーセントです。。

腰痛、ひざ痛に代表される慢性的な関節の痛み(3か月以上経過しても改善しない痛み)の原因は関節被膜の拘縮です。

改善できる関節の痛みを拘縮といいます。

反対に関節の硬直は、手術(人工関節置換術、骨切り術など)以外での改善は不可能です。

患者さんの症状が改善可能か否かは90パーセントが7回以内でわかります。

問題は効果があるが完治しないケースです(リュウマチ、膠原病、パーキンソン病、脳梗塞の後遺症など)

あらゆる中枢性や抹消性の機能障害には効果がありますが、完治することができないので細心の注意が必要です。

私がどのような臨床を行っているかを書いてみます。

先月の16日に85歳の高齢の患者さん(女性)が来院されました。 

来院された理由は腰椎椎間板ヘルニアによる左下肢のしびれです。

その前に左ひざの痛みでつくばセントラル病院総合クリニックの整形外科を受診したそうです。

ゲンズレンテスト(仙腸関節のテスト)。 側屈テスト。 SLRとDLRテストがともに左が陽性。

つま先上げのテストで左にマヒが認められました。

以上の整形外科亭テストの結果、腰椎の4番と5番の間の神経がマヒが始まっているいることがわかりました。

また100メートル以上の歩行ができない状態でした。

翌週の月曜日にMRI検査を予約しているので、背骨の手術の専門医で私が1番だと思う坂根正孝先生に紹介状を書いてもらう事をお勧めしました。

結論から言うと、坂根先生は緊急手術の必要があると診断し、緊急手術になり成功しました。

その患者さんが昨日の9月9日に退院し、わざわざお礼のあいさつに来てくださいました。

[椎間板ヘルニアによる神経の圧迫がとても古いので、左下肢のしびれの改善は時間がかかる」との説明をうけました。

脊椎の手術は、残念ながら症状が完治するのは全体のわずか20パーセント未満です。

この患者さんの症状は腰椎椎間板ヘルニアの症状の末期の状態でした。

末期の症状は次の3種類以上の症状があるケースです。

1,麻痺

2,排尿困難(膀胱機能障害)や排便の異常

3,日常生活に支障がある痛痛みやしびれ

4、肛門のほてり

私が茨城県牛久市で開業して今年で41年目になります。

開業当初から、カイロプラクティックの最も優れた技術であるモーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法)の応用発展形の技術と理学療法の集大成であるPNF(固有受容性神経筋促通手技)を研究し、幼児から高齢者まで適応できる技術としてPNF整体を開発したのが今から25年ほど前の1999年。

そこからさらに研究を重ね、現在の関節ニュートラル整体を開発しました。

前述の患者さんは及川治療院の開業当初からの患者さんです。

私が現在使用している技術は、アジャストメント(インパルス、リコイル、ボディードロップに大別される)を少しずつ改良し使えるようにしたものです。

簡単に言うと瞬間的な力を用いることなく、骨と骨で構成される関節を正確にゆっくりと動かして回復力を促すという技術になるのです。

さらに全身の約206個の骨から構成される約200個の関節を動かす順番が確立されているという特徴があるのです。

したがって安全性と確実性が従来の方法とは比較にならないレベルになったという事です。

これはPNFにおいても同様です。

私が考えるに大切なことは従来の技術の改革ではなく改善でした。

改善率がほぼ100パーセントになったからこそ、適応でないとの判断が確実になりました。

したがって患者さんの利益を第一に考え、しかるべき分野の専門医にご紹介するのが及川治療院のルールなのです。

私が手技療法の専門家を目指してから46年。

3か月以上経過しても改善しないいわゆる慢性痛に対する改善率はほぼ100パーセントなりました。

あくまでも慢性痛が改善しない原因が病気(がん、心臓病、肺炎、脳血管疾患など)でないケースです。

関節被膜がもつれて改善が難しいケースの大半は改善できます。

どんなに複雑に見えても作業分解することで単純化が可能なのです。

関節の動きは複雑に見えて8方向しかありません。

大事な事なので、もう一度言います。

どんなに適切なケアーをもってしても改善しなければ、関節の硬直があると考えましょう。

関節の拘縮であれば適切な手技療法とリハビリテーションで確実に改善できます。

したがって改善できないケースであれば、まず最初に専門医のもとを訪ねて適切な検査と治療を受けるべきなのです。