仙腸関節の痛みの9割は改善できます!

仙腸関節は下肢帯(股関節、膝関節、足関節))と脊柱(背骨と骨盤)を連結する関節です。

言い換えると下半身の運動の軸なのです。

私が考案した関節ニュートラル整体は、全身にある約206個の骨から構成される約200個の関節を調整するケアシステムです。

手技療法とリハビリテーションの応用発展形である関節ニュートラル整体を駆使して全身の関節を調整し、最後に仙腸関節を調整することで腰痛が改善するケースが50パーセント。

残りの50パーセント(腰椎分離すべり症など)は最後に腰仙関節の調整を行うことで腰痛が改善されるのです。

簡単に言うと、手足のねじれを調整して脊柱(背骨と骨盤)に集めてから背中のねじれを調整するという事になります。

骨格や筋肉を自動運動(リハビリテーション)と他動運動(手技療法)を駆使して整えることが大切なのです。

もちろん背中の調整(脊椎椎間関節と仙腸関節)の調整のみでも効果はあります。

しかしながら65歳以上の人口が48パーセントを超えた超高齢化社会においては、全身の関節の調整が理想なのです。。

未熟な状態で誕生し直立歩行する人類。

仙骨や尾骨が一体化して一つの骨になる前に、まともに尻餅をつくような転倒をすることで外傷性の仙腸関節炎になる危険性があるのです。

そのほかにも足首の捻挫のような経験がある方も仙腸関節炎の原因になります。

同様に脱力した状態での交通事故などでも仙腸関節炎は起きるので要注意です。

問題は1回で急激に起こるのではなく複数回で起きるケースもあるという事です。

自分で出来る簡単なチェックをご紹介します。

前後開脚が150度以上開きますか? 

横開脚が100度以上開きますか?。 

そして胡坐や胡坐の反対がそれぞれ50度以上できるのが理想です。

開脚や長座、胡坐の状態で前屈して両肘が床につければ仙腸関節の不具合は心配ありません。

そのうえで十分に体が反れば安心です。

これらのテストは動いて関節が痛いかどうかの検査です。

痛みがあるケースは関節と筋肉の損傷を疑います。

反対に動いても痛みがないにもかかわらず、動きの範囲が狭いケースは関節の弾力の異常を疑います。

このような検査に加えて、仙腸関節の前後の滑り運動や前後の開脚の最後に起きる運動、そして閉脚の最後に起きる運動、胡坐やトンビ座りの運動の最後に起きる運動を検査します。

簡単に言うと左右でそれぞれ10種類、合計で20種類の関節の遊びの検査と調整をすることになります。

文字通り紙一枚以内の動きを検査して調整することで初めて改善率が95パーセントを維持できるのです。。

現在66歳の私の幼児期には歩行器というものがありました。

ところがそのようなものはどこを探しても見つかりません。

わが子が人よりも早く成長することを願わないご両親はとても多いと思います。

江戸時代までの平均寿命は30歳でした。

それが40歳になったのが明治時代。

日本人の平均寿命が初めて50歳になったのが昭和22年(1947年)。

平均寿命が65歳に到達したのが昭和36年(1961年)。

この年に国民皆保険制度が達成したのです。。

昭和22年、23年、24年に誕生した合計800万人すべてが後期高齢者になるのが2025年です。

ご存じのように現在では約4000万人が東京首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)に集中しています。

そして江戸時代の3倍の90歳まで長生きされる方も珍しくはないのです。

このことからもできるだけハイハイの時間を長くすることで、転倒することによる危険を回避するべきだという事が周知されているのです。

信頼できるデータによると、早く直立歩行した方はスポーツや学問や生涯年収においてもそうでない人と比較すると明らかに劣ることがわかっています。

理想的には現在74歳といわれる健康寿命を限界まで伸ばし、死の直前まで自分の頭で考え、自分の言葉で話し、自分の意見を言いえる状態を継続したいものです。

そのために最も大切なことは、病気を知り未然に予防することではないでしょうか?

腰痛、背中の痛み、首の痛み、四肢の関節の痛みを総合して関節の痛みといいます。

関節の痛みを自覚するのは、大半が40歳以降です。

しかしながらその原因はそれ以前にあるケースも珍しくはないのです。

台風が来てもめったに折れることがない、柳の木ののようなしなやかさを取り戻すことが大切なのです。