私が人工関節置換術の専門医(股関節、膝関節、足関節の手術の専門医)の診察をお勧めするケースは次のような症状がある患者さんです。。

正座ができない。

十分にひざが伸びない。

30分連続して歩くことができない。

靴下がはきずらい。

階段を上る際に常に手すり磨きの状態である。

このような症状がひとつでも出たら変形性膝関節症の末期のサインですので注意が必要です。

反対にこのような症状が出ないのであればかえって運動することで改善するケースが大半です。。

関節の運動は次の3段階があります。

1、自動運動(筋肉で動く運動の範囲)

2、たわみ運動(自動運動の範囲に負荷をかけるとそこからさらに動く運動範囲)

3、遊び運動(たわみ運動の範囲から限界まで動く運運動範囲)

関節を覆う膜(皮膚、筋肉、神経、血管、靭帯、軟骨など)を他動的に動かす(指で押す)と痛むケースが軟部組織の異常を表します。

自発痛といって、安静にしても痛む状態になると運動は禁物です。

安静にしても痛む状態になる前に、関節や軟部組織(筋肉や血管や神経など)に負荷をかけると固いとか痛いという症状が現れるのです。

大切な事なのでもう一度繰り返します。

関節の運動も筋肉の運動も弾力を検査して調整することが、重症化を防ぐ最善の方法なのです。

心筋梗塞を未然に防ぐ検査に負荷テスト(自転車こぎや踏み台昇降をして心臓に負荷をかけた際の心電図を検査する方法)や24時間のホルダーによる検査などがあります。

この2種類の検査を行って初めて、負荷をかけた際の異常をとらえることができるのです。

心臓の血管に正常値以上のプラークがたまっていると、運動すると突然死になる確率が高くなります。

名医であれば、患者さんが発する異常なサインを見逃すことはほとんどありません。

しかしながら高度の肥満の方や、やせ型でも体脂肪率が高い患者さんは痛みに対して我慢強いために病気を特定しずらいケースも多いのものです。

反対に痛みに対して敏感な方は診察を受ける頻度が高いため、手遅れになるケースが比較的少ないのです。

とはいえ忙しい現代人はそんなに頻繁に病院に行くことはできません。

したがって階段の上り下りや、走った際に同期や息切れがするようであれば念のために専門医の診断を受けることが賢明な選択です。

同じように関節の痛みの段階であれば、早期に発見し関節の変形を未然に防ぐことはできるのです。

重要な事なのでもう一度繰り返します。

カエルを水に入れて少しずつ温めると油断して死んでしまうという、ゆでガエルのたとえ話にあるように、関節の変形はいつの間にか回復不能な状態になるので注意が必要です。

運動に負荷をかけると違和感がある段階で適切なケアーを受けることが変形性関節症の重傷化を未然に防ぐことになるのです。

私が考案した関節ニュートラル整体は、全身にある訳206個の骨から構成される約200個の関節の保守点検のケアシステムです。

症状が起きるのは主に体重負荷がかかる、股関節や膝関節、そして脊椎椎間関節、仙腸関節です。

しかしながらアキレス腱が拘縮していることが原因で、腰痛や首の痛みを自覚する方も珍しくはないのです。

反対に歯ぎしりがひどい方やかみ合わせの異常でも、頚の痛みや頭痛、肩こりだけではなく、腰痛になる方も珍しくはありません。

このような理由から症状があらわれている関節だけではなく、全身の関節の弾力を俯瞰しして検査と調整をしているのです。