関節の変形は治りませんが痛みは改善できます。

イギリスの医師であるウイリアムへバーデンが指の第一関節の変形(親指の変形は稀です)の論文を学会で発表したのが1802年(江戸時代)

へバーデン結節は男女の差はありません(全体の30パーセント、70以上は50パーセント)

一方で痛みを訴えるのは女性が男性の10倍なのです。

私は男性は女性に比べて指が太く、神経の通り道も広いために痛みが感じないのではないかと考えています。

また骨棘がある場所が、神経の通り道に支障がないケースでは痛みが出ないのではないかと考えられます。

いずれにしても関節の痛みの段階を放置すると、関節の変形が起きることは明白です。

したがって一日も早く、変形を予防する対策を講じるべきなのです。

私は簡単な手指の筋トレストレッチ(腰痛肩こりケア体操の動画を伽藍ください)を指導しています。

簡単に言うと手のひらを床に向けて手首を45度内旋して背屈するストレッチです。

もう一つは手の甲を床に向けて手首を45度凱旋して底屈するストレッチです。

それぞれ15秒以上、1分以内で無理なく行いましょう。

もう一つは痛む指を前後方向につまむ、あるいは横方向につまむストレッチを同様に15秒以上1分以内行いましょう。

痛くて気持ちいい程度の刺激で十分です。

痛む第一関節に夜の間だけでもテーピングをするのも効果があります。

このような予防のケアーは関節が変形する前の痛みがある段階で行うのがベストです。

特殊な方法で、長引く痛みに苦しむ患者さんの関節を検査(動中検査)するとすべての患者さんにもやもや血管がみられるようです。

もやもや血管がある部位の関節は正常の血流の1・5倍に血流増加がみられるのです。

そのため手術以外では患部を15秒間以上圧迫したり、ストレッチして血流を減らすことが効果があるのです。。

この問題に関して詳しく知りたい方は、、奥野裕次先生の動画やご著書をご覧ください。

奥野先生は3か月以上続く痛みの原因(もやもや血管)を改善するカカテーテル手術を世界で初めて考案したドクターです。

奥野先生のグループでは、すでにこれまで5000名以上の慢性痛に苦しむ患者さんの症状を改善してきたそうです。。

残念ながら保険診療ではないため本格的な手術は両手首で40万程度かかります。

しかしながら長年の苦しみが改善することを考えるとお金には代えられないかもしれません。

当たり前のことですが、最も効果があるのは予防です。

両足をぴったりと閉じた状態で前屈して指先が床につかない方は10年で椎間板ヘルニアになります。

さらに5年たつと骨棘が形成され、腰部脊柱管狭窄症になることが医学的に確認jされています。

骨格がしっかりしてもともと十分なスペース(女性の内径は14ミリ、男性は16ミリ以上が理想です)があれば、必ずしも下肢の痛みを伴う腰痛になるとは限りません。

そうなってから対策を講じるよりも、悪いことを予測し未然に防ぐことが賢明です。

もう一度言います。

全体の90パーセントの患者さんは、関節が変形していても症状を改善することは十分に可能です。

しかしながら関節が変形する前に可動域を正常以上に改善することのほうがはるかに簡単で確実に予防できるのです。