9割の関節の痛みは予防改善できます。
関節の痛みが改善しないのは、関節の変形が原因ではありません。
外見でわかるくらいに関節が変形していると思われる(姿勢が悪く身長が3センチ以上縮まっている方)人でも必ず関節の痛みで悩んでるとは限りません。
反対に整形外科でのレントゲン検査で「医学的に全く問題が見られない」と診断されたにもかかわらず、慢性的な関節の痛みに苦しむ方も珍しくはないのです。
このような方に共通して言えるのは、関節に弾力がないという事なのです。
関節の弾力についてご説明させていただきます。
全身には約206個の骨が存在します。
そして206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。
正常な状態であればそれぞれの関節には8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない素晴らしい機能がが備わっているのです。
私が考案した関節ニュートラル整体は、この機能の保守点検システムです。
大多数の患者さんは、腰痛、背中の痛み、首の痛み、四肢の関節の痛みを訴えて関節ニュートラル整体・及川治療院に来院されます。
まず最初に丁寧な問診から始めます。
そこで患者さんの訴える症状が、関節の痛みなのか、筋肉などの軟部組織の痛み、あるいは内蔵の痛みなのかを予想します。
次に行うのは動きのテストです。
前屈、後屈、左右側屈、左右回旋で痛みや制限があれば筋肉の痛みと関節の痛みを疑います。
反対に動いて痛みは出ないが、腰痛や背中の痛み、首の痛み、手足の関節の痛みを訴える患者さんも珍しくありません。
この後に全身の関節の弾力を調整することを目的とした緩和操作の後に、手足の関節(股関節、ひざ関節、足関節、肩関節、肘関節、手関節)の弾力を検査して調整し、脊柱(脊椎椎間関節、と仙腸関節)を調整して終了します。
調整が終わってから正常な動きを回復することを目的としたリハビリテーションを行います。
そのあとに施術前の動きと後の動きを比較して終了します。
最後に関節の痛みを引き起こす根本原因(下半身の後面の筋肉の拘縮)をわずか1分で予防改善できる予防運動を指導します。
この運動に加えて、起立着席運動のやり方も指導します。
このように施術の前後に可動域や痛みが改善されているか否かを必ず検査するのが関節ニュートラル整体・及川治療院のルールです。
関節の運動には次の3段階があります。
1、自動運動
2、たわみ運動
3、遊び運動
動いて痛ければ筋肉や腱の損傷(ケガ)を疑います。
症状が軽い順に
1,1週間で8割が改善する筋膜の損傷(ぎっくり腰や寝違えなど)
2,4週間で8割が改善する(軽い肉離れ、座骨神経痛など)
3、12週間(3か月)で8割が改善する重篤なケース(上肢や下肢の痛みやしびれを伴う椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊椎分離すべり症、など)
このようなけがは時間の経過とともに症状が改善されます。
しかしながら、時間が経過しただけでは関節の弾力は元通りに改善しないケースも珍しくはないのです。
タイヤの空気圧をチェックするために空気を入れるキャップを開けます。
もしそのキャップが手で開けられないくらいに締めすぎていたらどうでしょうか?
その反対にキャップが取れてしまいそうなくらいに緩みすぎていても問題ですね。
私が考案した関節ニュートラル整体の調整は、キャップを適切に締めたり、緩めたりするようなものなのです。
このような操作を症状が現れている関節だけではなく、一定の手順で全身の約200か所の関節に行うのです。
人体にあるセンサーは大別すると次の3種類。
1、皮膚にある外受容性感覚器
2、関節にある固有受容性感覚器
3、内臓にある内受容性感覚器
8方向に関節を1ミリずらしてみると、痛みや硬さがある関節が見つかります。
その場合にのみ15秒からまれに1分程度の時間でツボを押して響きが起きるような感じで持続的に関節を極めるのです。
患者さんから見ると、長く押してもらいたいか所に持続圧を加えるといった感じでしょうか。
奥野裕次先生が2015年に書かれた「長引く痛みの原因は血管が9割」という本があります。
この本の内容はユーチュブ動画でご覧になれます。
奥野先生は、動脈に造影剤を注入してのMRI検査で初めて確認できるもやもや血管を改善する手術を世界で初めて考案した医師です。
考えてみると私は25年ほど前から、もやもや血管とそれとともにできる異常な神経を改善することにおいて手術以外では最も優れた技術を実践していたと思います。
現在では私の直接指導を受けた優れたセラピストが約30名育っています。
もう少し頑張って何とか60名の技術者を育てたいと考えています。
3歳でのバイク事故遭遇による頭がい骨の骨折、16歳での頚椎と腰椎の圧迫骨折と左肩の腱板断裂など本当に様々な外傷を体験しました。
その後遺症を自分で克服することで生まれた技術が「関節ニュートラル整体」です。
自分で試して本当に効果があるからこそ自信を持って多くの人にお勧めすることができるのです。
関節の痛みが重症化してから、匠の技で治すという考えはまさに時代遅れです。
関節が痛む前の弾力の保守点検をすることで未然に重症化を防ぐことがベストなのです。