腰痛やひざ痛などの関節の痛みの大半は時間の経過で改善します。
一方でいくら時間が経過しても一向に痛みが改善しないケースもあります。
私はこれまで関節の痛みを改善することを仕事にしてまいりました。
6年間のインターン時代を含めると今年の3月で44年になります。
茨城県牛久市で開業してから早いもので38年になりました。
その当時の患者さんは本当に少ないのですが、ありがたいことに現在でも通院していただいています。
これから腰痛、背中の痛み、首の痛み、手足の関節の痛み(股関節、ひざ関節、足関節、肩関節、肘関節、手関節など)など)について書いてみます。
いわゆる五十肩という言葉をご存知でしょうか?
この現象は回復までに最短で3か月(筋肉が入れ替わるのが3か月です)、最長で2年(骨が入れ替わるのが2年です)かかる症状です。
正式には頚肩腕症候群といいます。
また症状が肩関節のみであれば肩関節周囲炎とも言います。
この症状は整形外科などで退行性変性(いわゆる老化現象)と診断されます。
その理由は医学的に原因が特定できないからです。
またどんなにひどくても2年で改善されますので命にかかわる病気ではないのであまり重要視されていません。
しかしながら、痛みに苦しむご当人にとっては本当に治るのだろうかと不安になります。
私はこのようなケースをあらゆる年代の男女で見てきました。
若いケースでは、発症が30代後半(39歳)最も遅いケースで93歳で改善したケースを見ました。
炎症の5大兆候という定義があります。
1、発熱。
2、発赤。
3、腫脹。
4、疼痛。
5、機能障害。
頚肩腕症候群ではこのうちの4、疼痛。と5、機能障害が当てはまります。
回復までに要する時間は80パーセントが1年、残りの大半が2年以内に症状が改善します。
拘縮がひどいケース(回復までに1年以上かかったケース)では患部をかばって他の関節に弾力の異常が出るケースも多いのです。
いずれにせよ症状は回復するものの、残念ながら関節の柔軟性は元に戻らないということです。
回復までに3か月以上2年未満の長い期間がかかるいわゆる五十肩(頚肩腕症候群)のようなケースは異常な血管(もやもや血管)ができているため、正常の血流のなんと1・5倍の血流が起きているのです。
そのため回復までに1年を超える重症なケースでは、夜間痛が起きるケースもあるのです。
炎症がある部位をもんだりたたいたり動かしたりすることはかえって過剰な血流が起きて痛みが悪化するのでお勧めできません。
回復までに1年以上かかったケースの患者さんが、3か月で回復した軽いケースの患者さんのアドバイスを受けても全く役に立たないのです。
実はこのようなケースが、30代後半のあらゆる年代層のすべての関節の痛みに当てはまるのです。
それは回復までに3か月以上を要したケースです。
このようなケースの95パーセントとは、全身の関節の弾力を改善することで初めて根本改善できるのです。
全身には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。
その一つ一つの関節に8方向に1ミリずれて復元する免震構造のような機能が存在します。
それは巨大地震の衝撃を10分の1以下に緩衝する免震構造システムに勝るとも劣らない素晴らしい機能なのです。
この機能は例えると我が国の安全保障を担う自衛隊のようなものです。
つまり災害時や戦争が起きて初めて、ありがたみが起きるのです。
もちろんそのようなことは起きないに越したことが在りませんね。
しかしながら自衛隊は、非常時に備え常に訓練をしていなければならないのです。
関節の弾力(運動には自動運動、たわみ、遊びの3段階がありますがここではたわみと遊びのことを言います)は常に点検整備が必要なのです。
私は0年以上前から全身の関節の弾力の点検整備のシステムを考案し、専門家を育成しています。
その世界に類を見ないシステムが関節ニュートラル整体なのです。
どんなに大変でもセラピストは、症状が起きている関節だけだけではなく、全身の関節の弾力の検査と調整が必要なのです。
確実に言えることは、人間は仕事の継続でのみ能力が開花します。
したがってこの技術を伝承し継続することが日本人の健康に寄与できると信じます。
もう一度言います。
いア学的に原因が特定できない関節の痛みが遺伝子のスイッチが入ることで起きているのです。
痛みや動きの悪さのひどい状態は改善しますが、弾力が失われることで本来の機能が損失するのです。
そこで関節の弾力を回復することが何よりも大切なのです。