腰痛、背中の痛み、首の痛み、四肢の関節の痛み(股関節、ひざ関節、足関節、肩関節、肘関節、手関節)で苦しむ患者さんは、現在全人口の25パーセント以上になりました。
その理由は、65歳以上の人口が28パーセントになった事も大きな要因です。
その中で最も多いのが腰痛。
命にかかわるケース(残念ながら緩和ケアーしか対策がない悪性腫瘍の末期であるガンの骨転移など)や何々性関節炎(リュウマチ性関節炎、感染性関節炎、化膿性関節炎など)は化学療法が必要です。
これから腰痛について私の経験を書いてみます。
時間が経過しても改善しない腰痛の90パーセントは単純性関節炎です。
腰痛などの単純性関節炎の9割は、私が考案した関節ニュートラル整体で改善し再発もありません。
その理由は、時間が経過しても改善しない腰痛の90パーセントは、全身の関節を覆う膜の弾力異常を改善することではじめて完治するからです。
厳密には、45歳未満の方は腰椎そのものに関節炎は生じません。
ところが10年後の55歳になると状況は一転します。
さらにその10年後の65歳になるとさらに関節の変形はレントゲン上で確認できるレベルになってしまうのです。
骨棘形成(へバーデン結節や外反母趾などで骨に棘(とげ)が確認できます)ができるケースであれば何歳まではできていなかったなどと確認することが可能です。
関節炎の中で症状はあるが、レントゲン上で骨棘や軟骨の石灰化が確認できないケースを単純性関節炎とみなしているのです。
慢性膀胱炎などで細菌感染による腰痛を自覚するケースなどを感染性関節炎といいます。
また子宮筋腫や卵巣嚢腫などで腰痛を自覚するケースを可能性関節炎といいます。
そのほかに、手指から始まり放置すると体幹に移行する(上肢や下肢の動きを代償して腰痛になるケースも多く見られます)ケースの腰痛をリュウマチ性関節炎といいます。
ざっくり言うと、血液検査や尿検査そしてレントゲン検査で原因が特定できない腰痛は、単純性関節炎であろうと整形外科で診断されるのです。
腰痛の診断で難しいところは、腰痛の原因が腰の関節(腰椎椎間関節といいます)そのものにないということです。
症状は腰痛のみと訴える患者さんの腰痛の原因を良く調べてみると、股関節に不具合があったり、足首(アキレス腱が固い)にある事も珍しいことではありません。
このように全身の関節の可動域を検査して初めて、症状として現れた腰痛の真の原因を突き止め確実に改善できるのです。
したがってできるだけ早期に(関節の変形がレントゲン上で確認できる前に)関節を覆う膜の不具合(関節の弾力が正常でない状態を言います)を突き止め改善することが必要なのです。
現代医学では、一度変形した骨や関節を元に戻すことはできないのです。
したがって可能であれば症状が出る前に柔軟性を調べ、可動域を改善することが大切なのです。
閑話休題。
私の臨床経験はインターン時代(6年間)を含めると43年になります。
したがって茨城県牛久市で開業してから37年になります。
その間14冊の本と10本のDVD を出しました。
また20年以上前から日本大学のレスリング部のヘッドトレーナーを務め競技スポーツの最先端の仕事もこなしてきました。
それと並行して私と同じレベルのスキルを身に着けたセラピストを約30名育成しました。
ただ単に技術の伝達だけではなく、正しい国家観(共同体意識⁼日本人が一つの家族だという意識)と正しい貨幣観(自国通貨で変動為替の国家は経済破綻しない)を身に着けたセラピストを育成を目指しています。
その理由は災害大国である日本に住んでいる限り、お互いに助け合う意識を持つことは必然であるからです。
このように私自身が、手探りで自分の勉強と人を育成するための勉強を継続してきました。
わかるようにすることは簡単です。
しかしながら、できるようにすることは困難を極めるのです。
このような体験を通して腰痛についてわかったことは、繰り返しになりますが上記に述べたように症状が出る前に未然に予防することが大切だということなのです。(腰痛肩こりケア体操という予防体操の動画がネット上でご覧いただけます)
全身には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。
正常であればそれぞれの関節に、8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムのような機能が存在します。
それは巨大地震の衝撃を10分の1以下に緩衝する免震構造システムに勝るとも劣らない素晴らしい機能なのです。
この機能は非常時に役立つものです。
この機能があるおかげで、我々はケガや重大な障害から常に守られているのです
全身の関節の可動域を検査して調整する世界に類のない技術が、私が考案した関節ニュートラル整体です。
それは、腰痛やひざ痛に代表される関節の痛みを確実に予防改善できる、手技療法とリハビリテーションを最高レベルまで高めた技術なのです。