慢性的な関節の痛みの90パーセントは改善可能です。

結論を言うと、改善が可能であるのに適切な対応をしていないだけなのです。

長引く関節の痛みが改善しないのには明確な理由があるのです。

関節が痛いのにもかかわらず、関節そのものに原因があるケースは10パーセント以下なのです。

それでは関節の痛みが改善しない理由をご説明します。

背中の痛み(腰痛、背中の痛み、首の痛み)の中で最も頻度の高いのは腰痛です。

それでは腰痛を例に具体的にわかりやすく解説します。

腰椎を分解すると、椎体と関節突起(椎体から出ている突起、すなわちとげのことです)に分解されます。

早い方は30代の後半になると、椎体や突起そのものに正常な方には見られない棘(骨棘といいます)が現れます。

骨や関節の表面が凸凹になるという状態です。

例えると舗装して年数がたった道路が凸凹になるような状態です。

前屈が十分にできないと、約10年で椎間板ヘルニアになり15年で骨棘ができることがわかっています。

腰痛は十分に前屈ができないのにその動きを代償して腰椎がそりすぎる(過伸展)ことによって起きるのです。

したがって何よりも大切なことは、可動域を正常に戻すということなのです。

関節の運動は神経(運動神経)によってなされます。

痛みを感じるのも神経(知覚神経)の働きです。

運動神経と知覚神経を合わせて脊髄神経と呼ぶのです。

脳とその延長にある脊髄(おへその高さぐらいまで伸びています)を中枢神経と呼びます。

脊髄の延長を馬尾神経といいます(一番太いのが座骨神経です)。

脊髄や脳を入れている器が、頭蓋骨や脊椎、骨盤(仙腸関節、腰仙関節、恥骨結合から成り立ちます)なのです。

頭蓋骨は15種、23個の骨から構成されますが成人は一つの骨になります。

つまり顎の関節と頭蓋骨ですね。

頭蓋骨の下から頚椎の1番の神経が出ています。

頸椎は7個ですから、脳から数えて1、番から8番まであるのです。

3番の下から出ている神経が4番ですので肩こりの部分に圧迫が出ます。

その下の4番から出ている神経は肩甲骨の間や、二の腕の痛みとなります。

同じように5番の下から出ている神経は人差し指と親指の痛み、6番の下から出ている神経は中指の痛み、7番の下から出ている神経か小指と薬指の痛みになり、最悪になると握力が10キロ以下に低下します。

頚椎の症状が悪化すると、頚椎から下の神経が圧迫される結果、腕が上がらなくなり、排尿困難、排便困難になるのです。

もちろんこのような状態まで悪化すると手術は回避できません。

その下に12個あるのが胸椎。

これも脳から数えて番号が付けられています。

上から胸椎1番の下から第1、第2という風に数えます。したがって、一番下の12胸椎の下が12番の神経ということになります。

これらの神経はカーブしながら体の全面で終わっています。

したがって肋間神経痛がひどくなると終末部である胸の痛みになるのです。

第12胸椎の下にあるのが第1腰椎、この骨の下から出ている神経は鼠蹊部(股関節)の前面で終わります。

第2腰椎の下は太ももの前面、第3腰椎の下はひざの前面、第4腰椎の下は、すねの前面、腰椎の最下部の第5腰椎の下は足首の前面に痛みやしびれや麻痺が出るのです。

第1仙骨の下はふくらはぎの後面、第2仙骨の下は太ももの後面とお尻、3,4,5仙骨は肛門の周りになります。

肛門の周りにほてりが出ると100メートル歩行できなくなり、排尿排便のコントロールができなくなり手術が必要になるのです。

このように関節の変形は直ちに手術にはなりません。

しかしながら、動きのアンバランスは放置してはいけません。

腰痛、背中の痛み、首の痛みは体の後ろ側の痛みです。

その状態で可動域を改善するのがベストなのです。

その状態を放置すると手の痛み、しびれ、麻痺(腕が上がらない)と排尿困難になるのです。

また腰痛の状態を放置すると、足の痛み、しびれ、麻痺、排尿困難になり手術が回避できなくなるのです。

運動には3種類の段階があります。

1、自分で動く範囲。

2、たわみ。

3、遊びです。、です。

この段階の2,3、を関節被膜の遊びというのです。

90パーセントの腰痛は関節被膜の不具合(関節の弾力の異常)が原因なので、的確な調整とリハビリテーションが必要なのです。

約206個の骨から構成される全身の関節は、合計で約200個。

それぞれの関節に8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない機能が備わっていることはほとんど知られていない事実です。

それはまさに、巨大地震の衝撃を10分の1以下に緩衝する免震構造システムに勝るとも劣らない優れた機能なのです。

背骨の関節の動きで解説してみます。

背骨の動きは前屈、後屈は腰椎でそれぞれ45度。胸椎でそれぞれ40度、30度。頸椎でそれぞれ70度、80度です。

左右側屈は腰椎(それぞれ20度)。胸椎(それぞれ30度)。頸椎(それぞれ15度)です。

左右回旋は腰椎(それぞれ5度)。胸椎(それぞれ30度)。頸椎(それぞれ50度)。

この動きを超えた範囲にたわみと遊びがあるのです。

このような弾力は全身で合計約200個の関節すべてに備わっているのです。

したがって何より大切なことは、全身の関節の弾力の検査と調整そしてリハビリテーションをすることなのです。

もい一度言います。

長引く関節の痛みの90パーセントは関節に本来備わった弾力を改善することで改善は可能です。

痛みは90パーセント、しびれは50パーセント、麻痺は0.

これは私が考案した関節ニュートラル整体(手技療法とリハビリテーションの応用発展形です)です)を駆使して得られる治癒率です。

何よりも大切なことは、現在の状態よりも関節の可動域と弾力をご自分のベストの状態に改善することなのです。