90パーセントの腰痛は、健康であればあるはずの関節の弾力が失われたことが原因です。

しかしながら、従来の医療や代替医療(針灸師、柔道整復師、按摩マッサージ指圧師、カイロプラクティック、リラクゼーションなど)には関節の弾力を検査して安全確実に調整する方法がないのです。

そこで私が必要に迫られて約20年ほど前に考案した技術体系が関節ニュートラル整体というものなのです。

関節ニュートラル整体は手技療法とリハビリテーションの応用発展形です。

そのベースは3種類あります。

1、カイロプラクティックの最も優れたテクニックであるモーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法)。

2、理学療法の集大成であるPNF(固有受容性神経筋促通手技)。

3、関節被膜を整えることを目的とした筋力トレーニング。

以上です。

簡単に言うとこれらのテクニックを現代の超高齢化社会に使用できるように進化発展された技術が関節ニュートラル整体なのです。

ほんの少し前まで、整体やカイロプラクティックといえばアジャストメント(インパルス、リコイル、ボデドロップに大別されます)がメインでした。

ところが現在では誤解を恐れずに言えば、大半の代替医療施設が筋肉の緩和操作を行っています。

患者さんの立場になって重要なことは、施術をする前に正確な検査を行った後で刺激量が最小である安全確実な調整を用いるべきだということです。

施術の前後にしっかりと検査をしているか否かが何よりも大切なことです。

まず最初に動いて痛みが現れるかを調べる検査が必要です(モーションペインといいます)。

動いて痛みがあれば筋肉の損傷を疑います(筋膜炎、肉離れ、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離すべり症、腰部脊柱管狭窄症など)。

動いて痛みがないのに腰痛を訴える患者さんは関節の弾力の検査が必要です。

整形外科でも初診時は次のテストを行うべきです。

1、SLR(ストレートレッグレイジングテスト)

2、ブラガードテスト(神経の損傷があるかを検査します)。

3、ゲンズレンテスト(股関節の前後屈の動きの延長を検査することで、仙腸関節の不具合があるか否かを検査します)。

4、側屈テスト(股関節を屈曲しての側屈を検査することで、股関節の内旋、外旋、内転、外転の検査とともに、腰仙関節炎、腰椎椎間板ヘルニアを検査します)。

これらの検査をすることで、腰椎の前後の動き、左右側屈の動き、左右回旋の動きの他動的な検査ができるのです。

これらのテストは整形外科的検査法といいます。

たとえ軽症と思われても初診時はこの検査を省くべきではありません。

関節ニュートラル整体は検査と調整が一体となった技術です。

全身には約206個の骨から構成される、約200個の関節が存在します。

その一つ一つに8方向(圧縮、けん引、前後の滑り、左右側方の滑り、左右の回旋)に1ミリ動いて元に戻る関節の弾力があることは周知されていません。

しかしながら、この機能を改善することができれば90パーセントの腰痛は完治するのです。

私はこの20年間、いわば自分の分身となる人間を育成するために試行錯誤してまいりました。

おかげで現在では30名の熟練した技術者が育ちました。

育成法や指導法が確立した今、目標とする60名に到達するのは時間が早まります。

一日も早く腰痛をはじめとする関節の痛みに適切に対応できるセラピストを適切な人数にすることが今後の私の人生の目標であると考えています。