茨城県つくば市在住のの患者さん(43歳男性)が再来院されました。
この患者さんの長年の悩みは腰痛でした。
前回同様全身の関節の可動域の検査をしてみると、下肢後面の筋肉(ハムストリングス,アキレス腱)の拘縮がひどい状態であることが再確認されました。
したがってこの部位の拘縮を改善するためのエクササイズを継続することが必要不可欠なのです。
下肢後面の筋肉の拘縮が過剰な腰椎の運動を招き、結果として腰痛を自覚しているのだと説明しました。
膝を過剰に曲げないと前屈して床にタッチできないので、ひざや腰椎下部がその運動を代償して結果として腰痛になっていたのです。
整形外科で初診時に行うべき可動域の検査とオーソぺティックテスト(整形外科的検
査)を省略していたのでは、この患者さんの腰痛の原因は見落とされてしまいます。
何よりも大切なことは、患者さんの全身の関節の可動域と弾力(たわみと遊びといいます)の検査をすることではないでしょうか?
腰痛を訴える患者さんを大別すると,大きく分けて3種類のパターンに分類されます。
1、脊椎椎間関節に弾力がない。
2、脊椎椎間関節及び腰仙関節に弾力がない。
3、脊椎椎間関節と仙腸関節に弾力がない。
以上の3パターンです。
このパターンに加え、上肢や下肢の関節や筋肉の可動域ト弾力に異常がないかを検査する必要があるのです。
私が考案した関節ニュートラル整体は手技療法とリハビリテーションの応用発展形です。
関節や筋肉を緩めたり閉めたりすることで回復力を最大化するケアーなのです。
本日再診された患者さんの腰痛の真の原因は、3の脊椎椎間関節と仙腸関節の弾力の異常に加え下肢後面の筋肉の拘縮が原因でした。
この患者さんはブックオフで私の本を見て、「これだ!」と感じて来院されました。
「それにしてもこれまで東京まで治療に行ったりしても一向に改善しなかった腰痛が、たった2回ではっきりと回復したことに驚きました。」という感想をいただきました。
しかもこんなに近くにあったことを知らなかったとは・・・・。
私はBOOKOFFで大量に本を購入しています。
しかしながら自分の本を見て来院された患者さんは初めてでした。
しかもその本は先輩が俺が先に読むといって持っていったためにまだ読んでいないそうです。
本当にまだまだ知られていないんだという現実を思い知らされた経験でした。