関節ニュートラル整体は、40年の臨床経験に裏打ちされた手技療法とリハビリテーションの応用発展形です。
全身には206個の骨からなる200の関節が存在します。
健康であればその一つ一つの関節に8方向に1ミリずれて復元する免震構造の様な機能があるのです。
関節ニュートラル整体は、失われた関節の弾力を復元する技術なのです。
腰痛やひざ痛を訴える患者さんの中で、痛みがある関節そのものに弾力がないケースとその上下の関節に弾力の異常があるケースがあります。
もっとわかりやすく具体的にご説明します、。
本日、阿見町にお住いの79歳の患者さん(女性)が右ひざの痛みを訴えて来院されました。
全身の関節の可動域と弾力を調べた結果、痛みを訴える右ひざは正座ができないものの屈曲は80パーセントできる状態でした。
しかしながら両股関節の伸展、外転、外旋の動きが悪くその中でも特に左股関節の動きが悪きことが確認できました。
この患者さんは、腰痛やひざ痛を訴えますが、胡坐の動きができないことをかばって膝の関節が動きすぎていることが確認できました。
単純であれば、動きが悪い左股関節と同側の左ひざに痛みが現れるのですが、この患者さんがが症状を訴えているのは右ひざの痛みでした。
このように、66歳以上の患者さんは複雑に絡み合って症状が出ているケースが多いのです。
したがって最も重要なことは,症状を追いかけるのではなく、全身の関節の弾力を検査して的確にケアーすることなのです。
及川治療院のルールはどんなにに忙しくてもかならず全身の関節の弾力を検査して異常があれば直ちに調整することです。
関節が固い状態が3か月以内のケースかそれ以上のケース化では回復に要する時間は格段に違います。
また人生が99年と考えると33歳までは上り調子ですが、66歳からは少しずつ下降すると考えるのが自然です。
したがって66歳以上の人口が26パーセントを超えた現代社会に通用するケアーが必要なのです。
関節ニュートラル整体は初診時は少なくとも1時間をかけます。
そのあとには体力や年齢に応じて手技やリハビリテーションの強度を変化させて対応しています。
強度が強ければ時間は短くなります。
強度が弱ければ時間は長くなります。
これは筋力トレーニングにも言えることですがどちらも適切に行えば効果はあるのです。
関節ニュートラル整体は関節の調整だけではなく筋肉の調整も同時に行います。
ペットボトルに例えると,ふたが緩い場合はボトルと蓋をもってふたを閉める調整をします。
反対に固すぎれば緩める調整が必要になるのです。
これは筋肉の調整でも同様です。
もんだり緩めるだけではなく、引き締めることも必要なのです。