腰痛、背中の痛み,首の痛み、を総称してバックペイン(背中の痛み)と呼びます。
股関節、ひざ関節、足関節,肩関節,ひじ関節,手関節の痛みを総称してジョイントペイン(関節の痛み)と呼びます。
関節の痛みの最も多い原因は、関節を覆う膜の不具合です。
背中の関節の痛みは、体表面から、
1、皮膚および皮下組織。
2、筋膜。
3、筋肉(活動筋と支持筋)。
4、神経と血管。
5、靭帯。
6、椎間板。
など、大別すると上記の6種類に分類されます。
4人に1人が65歳以上。
75歳以上の年齢層が8人に1人になった現代の日本。
私は、平均寿命の折り返し地点を超えた患者さんに対応できる進化した技術を、今から20年前に考案しました。
それが関節ニュートラル整体です。
関節を覆う膜を,8方向にゆっくりとずらすことで関節を覆う膜を整えるテクニックです。
全身には206個の骨からなる200の関節が存在します。
206個の骨のうち,なんと106個は手首と足首にあるのです。
その次に多いのが大切な脳を保護する15種類23個の骨からなる頭蓋骨。
成人では骨はすべて癒合するので頭蓋骨とあごの骨の2個になるのです。
このようにして幼児期はたくさんの骨が分かれていますが、成人では名前は残っているものの、動かない骨となる必要があるのです。
全身にある200の関節は、8方向に1ミリずれて復元する免震構造のような機能が存在します。
この機能があるおかげで、われわれは関節の痛みやけがから守られているのです。
頭蓋骨を触ってみると、卵のように整っている方は皆無です。
したがって骨盤や背骨も理想のバランスを保っている方はほとんどいないのです。
人類最速の男,ウサイン・ボルト選手も脊椎に軽い側弯があることは有名です。
理想の形状に近ずくことは、大掛かりな手術以外では不可能なのです。
左右対称に近づける努力は認めますが、残念ながら自然には不可能なのです。
世界の人間の95パーセントは右利きです。
したがって、ラジオ体操の順番の様な左下肢に体重をかける動作(左回旋、左側屈、前屈)はやりやすく、右下肢に体重をかける動作(右回旋、右側屈,進展)はやりにくいのです。
超高齢化社会の現代は、効果を上げるために、可動域を3分割して行うラジオ体操にするべきなのです。
全身にある200の関節を曲げやすい方向に動かしてから,曲げにくい方向に動かすことで、無理なく復元力を促すのが関節ニュートラル整体の考えです。
関節のミクロの運動が、関節ニュートラル整体(手技療法とリハビリテーション)でマクロの運動が腰痛肩こりケア体操です。
関節の痛みで苦しむ方もあきらめるのはまだ早いのです。
90パーセントの患者さんは、やり方次第で十分改善する単純性関節炎です。
いうまでもなく、関節ニュートラル整体の適応でない患者さん(リュウマチ性関節炎,化膿性関節炎,感染性関節炎など)は適切な医療機関をご紹介いたします。
患者さんの利益を第一に考える、臨床経験40年(茨城県牛久市で開業して34年)の及川治療院でした。