茨城県牛久市で開業して35年になる及川治療院です。
腰痛の状態を放置すると、やがて肩こりや首の痛みなどの症状に悩まされるのには理由があります。
脊椎椎間関節の運動は6方向(前屈,後屈、左回旋、右回旋、左側屈、右側屈)です。
腰椎の関節は、前屈,後屈がそれぞれ45度。
左右側屈はそれぞれ20度。
左右回旋はそれぞれわずか5度です。
頸椎の前屈は70度。
後屈は80度。
左右回旋はそれぞれ50度。
左右側屈はそれぞれ15度です。
腰椎は一番下から第五腰椎、第4腰椎,第3腰椎です。
頸椎は1番上から第1頚椎,第2頚椎,第3頚椎です。
通常腰痛は90パーセントが最下部の腰痛か,下から2番目の関節の痛みです。
腰椎の下から3番目までと、頚椎の上から3番目までは同じ方向に運動します。
そのほかの脊椎はそれぞれに対応した関節が互いに相反して運動するのです。
これが、腰痛を放置するとやがて肩こりや首の痛みが発症する理由なのです。
腰痛は、直立歩行をする唯一の哺乳類である人間の宿命ともいえます。
柔道で受け身をとる練習が何よりも大切であるように、まともに衝撃を受けることがないようにする事がけがの予防の第一です。
残念ながら、複雑に絡み合った背中の関節被膜を自分で初期化することは不可能です。
何よりも大切なことは、45歳を超えると30パーセントの人間は関節炎になるという現実を知ることです。
日本人の平均寿命が初めて50歳を超えたのは、昭和22年(1947年)です。
その14年後の昭和36年(1961年)には平均寿命が65歳になりました。
この年は、国民皆保険がスタートした年です。
この時点では、現在の超高齢化社会を予想した知識人はいませんでした。
言い換えると、平均寿命が50歳未満の時代には、腰痛や肩こり、首の痛み,背中の痛みを歌える患者さんはいましたが,四肢の関節炎になる患者さんはほとんどいなかったのです。
股関節の痛み、ひざ関節の痛みが重症化して,正座ができないケースや、靴下がはけないケースになるまで長生きする患者さんはごくまれだったのです。
同じような理由で、がんや認知症の症状が出るまでん長生きする方はいなかったのです。
病気の半分は、生活習慣が原因で発症し、残りの半分は遺伝的な要素が原因だといわれています。
腰痛や肩こり,首の痛み、背中の痛みを総称して脊椎椎間関節炎といいます。
その状態を放置するとやがて,四肢の関節炎になるのです。
残念ながら一度変形した関節は自然に元に戻ることは不可能です。
しかしながら、関節ニュートラル整体を定期的に受けることで、可動域や筋力が正常になり重症化を予防できるのです。