茨城県竜ケ崎市在住の57歳の女性が腰痛で来院されました。
この患者さんは外見上はとても骨格がきれいなうえに、姿勢もとてもよく見えました。
ところが全身の関節の弾力を検査してみると、右股関節の可動域が正常でないことが明確にわかりました。
右股関節の可動域の異常(動きが悪いこと】と運動痛(動かす際に痛みがあること)をほかの関節が代償しきれなくなって、腰痛になったのです。
全身には206個の骨からなる200の関節があります。
その一つ一つの関節に8方向に、1ミリずれて元に戻る免震構造システムのような機能があれば、痛みと無縁な状態が保たれます。
したがってこの患者さんのように痛みとしては腰痛を訴えたとしても、全身の関節を検査して調整することが必要不可欠なのです。
残念ながら、関節ニュートラル整体以外の代替医療(柔道整復、鍼灸、あんま・マッサージ・指圧、カイロプラクティック、整体など)は、正確な全身の関節の調整とリハビリテーション一体となった技術はありません。
この患者さんは、全身の調整とリハビリテーションが一体となった関節ニュートラル整体の施術を受けた後に、滑らかな歩行を取り戻しました。
関節を覆う膜(皮膚および皮下組織、神経と血管、靭帯、軟骨、筋膜、筋肉など)がこんがらがっている状態が最適化され腰痛は緩和されたようです。
そのあとで毎日習慣にするべきベンチスクワット(つかまり立ちの起立着席運動】を1回に10秒かけて30回(5秒かけて立ち上がり,5秒かけて座る運動)からスタートして、少なくとも200回できるようになることを目指すように指導しました。
残念ながらこの患者さんの状態は、腰痛は完治しますが、変形性股関節症の状態は人工関節置換術が必要なレベルでした。
関節ニュートラル整体の調整を受けることで、左股関節は手術を回避することが可能かもしれません。
その理由は、関節可動域や筋力がほぼ正常だからです。
もっと早く予防改善すればこのような状態になららなかったはずですが、過ぎたことを悔やんでも仕方がありません。
私ができることは、この患者さんに手術の前後にするべきことを指導することです。
また地元で評判のいいい股関節の専門医に紹介状を書くことも大切です。
患者さんを自分の家族と思って、ともにこの困難を乗り越える共同作業をするだけなのです。
患者さんの身体を最高のコンディションにして、最高の名医に手術をしてもらい、退院後に全身の調整とリハビリテーションを受けることが何より大切なのです。