9割の関節の痛みは確実に改善できます。

その理由は、関節の痛みが改善しない原因が関節自体に問題があるわけではないからです。

関節の運動には、自動運動、たわみ運動、遊び運動の3種類の段階があります。

わかりやすく例えて説明します。

人さし指と中指でVサインをしてみましょう。

指を閉じた状態からVサインまでが自動運動です。

反対の手でさらに開くことができる運動範囲がたわみ運動です。

そこからさらに1度開く範囲が遊び運動です。

このようにして関節の運動範囲は3段階があるのです。

ぎっくり腰や寝違えは筋肉の表面を覆う膜の損傷(ケガ)です。

したがって自分で動く範囲で痛みを覚えるので、痛みの限界を超える範囲まで動かさないことが大切です。

回復までに要する時間は次の3種類に大別できます。

1、回復までに1週間かかる筋膜炎。

2、4週間かかる軽い肉離れや座骨神経痛。

3、12週間かかる椎間板ヘルニアや狭窄症、脊椎分離すべり症。

糖尿病や高脂血症などのご病気が適切にコントロールされていない方は、回復に要する時間が2倍になるので注意してください。

全身には約206個の骨から構成される約200個の骨が存在します。

健康であればそれぞれの関節に8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない機能が備わっているのです。

11年前の東日本大震災以前には、タワーマンションの免震構造システムは下にしかありませんでした。

その時に生じた長期振動という問題を解決するために、今では免震構造システムをビルの真ん中や上に作る技術が開発されたのです。

人間の背骨に例えると、頚椎、胸椎、腰椎、骨盤に8方向に1ミリずれて復元する機能が備わっているのです。

勿論それだけではなく、下肢帯(股関節、ひざ関節、足関節)や上肢帯(肩関節、ひじ関節、手関節)にも免震構造システムがあるのです。

私が考案した関節ニュートラル整体は、関節(靭帯や関節包など)に対する手技と軟部組織(皮膚、筋肉、腱など)など)に対する手技とリハビリテーションの応用発展形なのです。

関節や筋肉の自動運動、たわみ運動、遊び運動の保守点検が関節ニュートラル整体のケアシステムなのです。

関節の痛みも重症化すると人工関節置換術という手術を受けることになります。

そうなる前に保守点検をすることが何よりも大切なのです。

もう一度言います。

9割の関節の痛みは改善できます。

その理由は、関節に備わった弾力を適切に検査して調整することで改善が可能なケースが大半なのです。