腰痛の原因が腰の関節(腰椎椎間関節)そのものにあるケースは全体の五パーセントである事をご存知でしょうか?

これはカイロプラクティックの学会で発表されたデータ(ニュージーランドレポート)によるものです。

腰痛を訴える患者さんで,症状が現れてから3か月未満のケースを対象にした報告です。

20歳代の1000人の患者さんを対象にレントゲン による画像検査をしたところなんと半数の500名に椎間板ヘルニアが見られました。

さらに60代の1000人の患者さんをレントゲンで検査すると,800名に椎間板ヘルニアが確認されました。

今度は全く腰痛の自覚症状のないあらゆる年代の1000名の 患者さんをレントゲンで検査すると、なんと600名に椎間板ヘルニアが認められたのです。

この調査の結果は、腰椎椎間板ヘルニアそのものは腰痛の原因ではないという結論に至りました。

発症して3か月未満の腰痛患者さんを対象にカイロプラクティックのアジャストメント(瞬間的な力を用いる矯正法)を試したところ80パーセントに照準改善が見られました。

しかしながら、椎間板ヘルニアが改善したケースは1例もありませんでした。

結論として、カイロプラクティックの効果は、軽度の関節炎による可動域の低下を改善していると考えられました。

私がこの情報を知ったのは確か30年以上前だと思います。

したがって画像診断はMRI ではなくレントゲンの検査だったと思います。

MRI による1000名の大規模調査は同様な結果が出ています。

ちなみに、日本で行われた3000人規模の大規模調査でも、椎間板ヘルニアがある比率は、米国のデータとほぼ同じでした。

ヘルニアは存在するものの、医学的に問題があるレベルではないので、腰痛は心理的な現象ではないかと結論づけられました。

私の臨床経験は40年に及びます。

最初の20年間はカイロプラクティックの最も効果的なテクニックである,モーションパルペーション&マニュプレーション(動的触診と手技療法)の進化発展形を用いてりんしょいうに向かっていました。

やがてアジャストメント(瞬間的な力を用いる矯正法)を現在のように最小限の力でしかも上下の関節を固定して最小の可動範囲でゆっくりずらして復元力を促すテクニックに改良したのです。

その技術が関節ニュートラル整体なのです。

全身には206個の骨から構成される200の関節が存在します。

健康であれば、その一つ一つに8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムの様な機能が備わっているのです。

この機能を検査して回復させるシステムが関節ニュートラル整体なのです。

最近テレビや雑誌で取り上げられているAKA 博多法をご存知でしょうか?

確かに従来のにテクニックに比べては優れた技術といえます。

私の患者さんの中には、博多先生や弟子の住田先生のAKA を受けても改善しなかった患者さんが数名います。

お断りしておきますが、博多先生や弟子の住田先生の技術レベルが低いというわけではありません。

しかしながら、効果はあったが完治しなかったのには明確な理由があるのです。

その理由は、全身の関節の弾力の検査と調整をしていないからです。

ハムストリングス(座骨下腿筋)の拘縮がひどい患者さんは、私が考案した特殊なリハビリを毎日継続しない限り、仙腸関節の不具合を改善してもすぐに戻ってしまうのです。

関節ニュートラル整体は手技療法とリハビリテーションから構成される技術です。

この技術で慢性痛の患者さん(腰痛,背中の痛み,首の痛み,手足の関節の痛み)の95パーセントは改善するのです。

もう一度言います。

腰痛の原因は,腰椎そのものにあるのではありません。

大多数の患者さんは、腰痛という症状が現れる前に、下肢の筋肉の拘縮を改善することで腰痛は未然に防げるのです。

脊椎と下肢をつなぐ仙腸関節の不具合を改善しただけで全身の関節が改善することもありません。

あくまでも全身の関節の弾力を検査して,異常があれば調整する必要があるのです。

アメリカには,ダーウィンの進化論を否定しているキリスト教の福音派というとても強い勢力があるのをご存知でしょうか?

カイロプラクティックのテクニックの中にもこの宗教の影響を受けたテクニックが存在するのです。

神様が7日で宇宙を創造したのだから、仙腸関節を整えればあとは神様が治すのは当然という考えです。

あるいは脳を入れている頭蓋骨と頚椎の上部の関節を整えれば、あとは神様が治してくれるといった考えです。

カイロプラクティックは今から124年前にできた名前です。

その当時に平均寿命はアメリカも日本も30歳でした。

ところが現在の日本の平均寿命は80歳を超えているのです。

私が臨床家になったころは75歳以上は80人に1人。

現在は8人に1人。

手足の関節炎で人工関節置換術を受ける患者さんを診ることはまれでした。

したがって脊椎や骨盤の関節炎の予防改善だけで十分に対応できたのです。

今や全身の関節のケアーは当然の時代なのです。

宗教は体だけでなく心を救うものです。

来世に行ったら健康体になるとか、今は貧乏だが大金持ちになるとか、美人になるとか現世での苦しみを救う教えは本当に素晴らしいものです。

しかしながら、心を救うだけでは、体は救われないのが現実です。

私は全身の関節を覆う膜の以上を検査して,不具合があれば調整するいわば町の修理屋さんです。

自分の能力の限界を自覚していますから、改善できないケースは、精神科や手術の専門医に紹介状を書いています。

あくまでも効率を考えずに、全身の関節の検査と調整そしてリハビリテーションをご提供しています。