牛久市整体 肩の痛み

茨城県常総市にお住いの患者さん(58歳女性)が、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)による肩甲間部の痛みで来院されました。

詳しく問診すると、発症して1年だとのことでした。

今回は回復するまでに8割の方が1年を要する五十肩(肩関節周囲炎)に対応する関節ニュートラル整体のアプローチについて書いてみます。

五十肩は、最初の4か月が急性期といって何をやっても悪化の一途をたどります。

この時期に関節ニュートラル整体を受けると,炎症が起きている肩以外の関節が楽になるので苦痛が軽減されるのです。

炎症にはステロイド剤、痛みには消炎鎮痛剤が有効なのですが、残念ながら五十肩の患者さんにはほとんど効果がありません。

肩関節の神経ブロック注射を受けても効果がないのでやめる方が大半です。

昔は石灰沈着性肩関節周囲炎や腱板断裂も五十肩と呼んでいた時代がありました。

このケースでは神経ブロックの注射が劇的に効果があります。

神経ブロックが効果がない五十肩の患者さんも大規模森林火災が沈下するように4か月で急性期は収まるのです。

最初の4か月が急性期,次の4か月が亜急性期(急性期と慢性期の移行期)、最後の4か月が慢性期となります。

したがって患部をどんどん動かして可動域が改善するのは,最後の3か月なのです。

「五十肩なんて痛くても動かさないと固まってしまうよ」なんて人にアドバイスを受けても聞き流しましょう。

その方は、動きの制限が飽きるような重症なケースではなかったのです。

回復までに3か月とか6か月の方はごく軽いケースなのです。

通常は1年,ひどいと2年を要するのです。

神経や筋肉、血管などの柔らかい組織が入れ替わるのは3か月。

骨が入れ替わるのは2年。

炎症の五大兆候である、1、発熱。2、発赤。3、腫張。4、疼痛。5、機能障害。の中で、疼痛と機能障害が出ているケースが重症な五十肩なのです。

関節ニュートラル整体は、肩関節の可動域を10方向にわたって検査します。

スクラッチテスト(背中の後ろで腕を組む動作をテスト)をしてみると右手の指先で左の肩甲骨の下角をひっかくことができませんでした。

正常な方は後ろに回した指先で反対の肩甲骨をひっかく動作ができるのです。

肩関節の動きを筋肉の動きで表現すると女性が下着を外す動作(昔は着物の帯を結ぶ動作)がやりずらいと考えられます。

腕を上げる動作を分解して考えてみましょう。

腕を上げる動作を屈曲。

外に開く動作を外転(腕を抱きしめる動作の反対の動きです)。

外側にひねる動作(腕相撲の動作の反対の動きです)。

この3方向の動きが連動するといわゆる万歳の動作になります。

その動作を広げた動きが、頭の後ろに回した指先で反対の肩甲骨をひっかく動作(スクラッチ)となるのです。

この動作の反対が後ろに回した指先で反対の肩甲骨をひっかく動作(スクラッチ)です。

後ろに挙げる動作は伸展。

内側に曲げる動作は内転。

内側にひねる動作は内旋となります。

この3方向の動作が連動すると後ろに回した手で反対の肩甲骨をスクラッチする動作になるのです。

自分で動く運動(自動運動)は後ろに回す動作に制限がありました。

世界の95パーセントを占める右利きの人間の80パーセントの患者さんは、右後ろの動作に制限があるのです。

このようにある動作がやりにくいという現象を一側優位性といいます。

あまり知識や経験のないセラピストが,足の長さが短いとか手の長さが短いとかを問題にして体がゆがんでいるという表現を用いることがあります。

人類の歴史を学んでみると、ごく最近まで平均寿命は30歳程度であったことがわかります。

これは、若いうちに感染症で死亡していたからなのです。

第一次世界大戦で、戦争そのものによる死者をインフルエンザによる死者が上回っていたことはあまりにも有名な事実です。

様々な宗教の戒律にみられるように,右手で食事をとり、左手で排泄物のついたおしりを処理するのは感染症を防ぐ知恵なのです。

利き足である右足や右手は、左に対してほんの少し曲がってしまうのです。

そのため1・25センチ程度の脚長差であれば正常と定義されているのです。

科学的なデータが確立されていない時代には、両方のかかとをそろえて骨盤や脊椎がゆがんでいるという暗示をかけて,脊椎や骨盤をスラスト(瞬間的な力を用いる矯正)を行いました。

ボきっという筋肉がこすれた音を聞いて歪みが改善されましたとなったわけです。

現在では情報があふれているために,患者さんも単純ではなくなりました。

この患者さんの関節の弾力を検査してみると、万歳の動作に関節の弾力の以上が見られました。

全身の関節の弾力の以上を検査して調整する技術が関節ニュートラル整体です。

206個の骨からなる200の関節はすべて連動しています。

この患者さんは、整形外科で針治療を受けて,頚椎のアジャストを受けていたが改善しなかったと言われました。

頚椎のアジャストを受けても安全なのは40歳未満の方です。

その理由は超音波で椎骨動脈のプラークが溜まっている方は40歳を超えた方が大半であるというデータに基づいています。

関節ニュートラル整体の調整は、スラストなどのテクニックに比べると安全性や確実性において比較にならないレベルなのです。

1年を経過しても症状が残る患者さんでしたが、「とても楽になりました」と喜んでいただきました。

五歳から95歳の患者さんが来院されている関節ニュートラル整体ですのでご安心ください。

もしあなたが五十肩(頚肩腕症候群,肩関節周囲炎,石灰沈着性肩関節周囲炎の後遺症、腱板断裂で手術の必要がないが肩関節の可動域が悪い方)は一度ご予約の上来院されることをお勧めします。